歌舞伎俳優の十二代目市川團十郎が、肺炎のために死去しました。2004年に白血病と診断、骨髄移植を受け闘病をしていました。66歳でした。歌舞伎俳優、十二代目市川團十郎さん死去という記事になっていました。
團十郎さんは昨年12月、京都・南座での「吉例顔見世興行」出演中、風邪による体調不良で休演。「肺炎の兆候がみられる」との診断を発表して療養に専念し、4月の歌舞伎座開場公演に備えていた。
1958年に六代目市川新之助を襲名、1969年に十代目市川海老蔵を襲名、そして1985年に十二代目市川團十郎を襲名しました。
長男は十一代目市川海老蔵で、いとこには九代目松本幸四郎、二代目中村吉右衛門がいます。
家の芸、荒事そのもののような豪快で線の太い芸が魅力で、当たり役に「歌舞伎十八番」の「勧進帳」弁慶や「助六」のほか、「仮名手本(かなでほん)忠臣蔵」の由良之助(ゆらのすけ)など。
新しい歌舞伎座の開場公演の備えて療養していたということですが、容体が急変してしまいました。
「大きな愛のある人だった」と海老蔵さん 容体は3日に急変という記事によれば、市川海老蔵は「前に(白血病など)大きな病気を患って免疫力が下がっており、感染症に非常に弱い状況だった。最終的にはいろんなものが重なってしまった」と説明しています。
1月19日からは「肺の状態が芳しくない」として、眠りながらの集中治療を選択。意識を失う前に、公演中の海老蔵さんとテレビ電話で対面、「そのとき父はもうしゃべれなくて、家族の話だと、苦しい状況でも、僕とテレビ電話でつながって珍しく笑顔だったと。それが意識があるなかでは最後でした」という。
歌舞伎俳優では中村勘三郎が亡くなったばかりでした。相次いで‥‥。心よりご冥福をお祈りいたします。
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04年5月、長男の十一代目海老蔵襲名披露公演中に白血病を発症。復帰後の07年3月にパリ・オペラ座で初の歌舞伎公演を実現。仏政府から芸術文化勲章コマンドゥールを授与された。07年紫綬褒章、12年芸術院会員。
▼<訃報> 市川団十郎さん66歳 白血病と闘い(毎日新聞) – 国内 – livedoor ニュース
69年に十代目海老蔵を襲名。同年に日本大学芸術学部演劇科を卒業。東京・新橋演舞場で坂東玉三郎さん、片岡孝夫(現・仁左衛門)さんらと毎年のように公演を行い、海老蔵、玉三郎の顔合わせは「海老玉コンビ」と言われて人気を呼んだ。85年、十二代目団十郎を襲名した。初の米国での襲名公演も行った。