オリンパス、普及価格帯のデジタル一眼レフカメラ「E-300」を発表です。
オリンパスは9月28日、普及価格帯のデジタル一眼レフカメラ(DSLR)「E-300」を発表した。E-300は昨年発売された「E-1」と同様の「オリンパスE-システム」となっており、「フォーサーズシステム規格」に準拠。E-1の技術をベースとして、3/4インチの有効画素数800万画素のフルフレーム型CCDや「ダストリダクションシステム」を搭載するなど、他社の普及型DSLRに比べて、機能の差別化が図られている。
オリンパスからもデジタル一眼レフカメラ「E-300」が登場です。
E-300の特徴となっているのがボディデザイン。ペンタプリズム方式ではなく、ポロ工学系とサイドスイングミラーを採用することで全高を高く抑えている。このため外部ストロボと併せて内部ストロボが利用でき、バウンス撮影時に威力を発揮するとオリンパスは述べている。
これまで登場してきた一眼レフデジカメとデザインが大きく違うので、最初は違和感があったのですが、見慣れてくるとなかなか良い具合に思えてきました。Panasonic派になる前はOlympus派だったのです。「超音波防塵フィルター(SSWF)を搭載したダストリダクションシステムにより、CCDやローパスフィルター表面にゴミが付着する問題を軽減」しているというのも渋いですね。
E-300には「ポートレート」「マクロ」といった「シーンプログラムAE」機能だけでなく、コンパクトデジカメにあるような「打ち上げ花火」「夕日」「キャンドル」といった「シーンセレクトAE」も用意されており、初心者でも気軽に利用できるようになっている。
この辺は他の一眼レフデジカメとの差別化がうまく図られていますね。約580gというのも最軽量です。ボディ本体は10万円以下で発売される見込みだそうです。mm込みで12万円台の見込み。
このほかE-300と同時期に、フォーサーズシステム規格を採用した、オリンパス E-システム用の普及価格帯mm「ZUIKO DIGITAL 14-45mm F3.5-5.6」および「ZUIKO DIGITAL 40-150mm F3.5-4.5」とストロボ「FL-36」(GN36)が発売される。
軽量ボディ、抑えられた全高、撮影しやすいシーンモード、映像素子周辺を清掃するダストリダクションシステム、一眼レフならではのクイックレスポンスなど、売れる要素は詰まっている気がします。
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この形状は実に収納しやすい。他社のデジタル一眼レフだとゴミの心配から、mmをつけたまま、mm側を下向きにカメラバックに収納しているユーザーは多いと思う。デッドスペースだらけになる収納法だ。しかしE-300はダストリダクションシステムがあるため、気軽にmmを外すこともできる。その上にこの形状なのでカメラバックの空きスペースにすっと入ってしまう。
オリンパスE-300は、他社のデジイチ(デジタル一眼レフ)とはひと味もふた味も違う、濃厚で官能的な発色が得られるのが魅力だ。とりわけ少し露出アンダー気味に撮影した青空の深さは、レタッチで単に彩度を上げただけではこれほどの深さは得られない。目で見た色とは違う虚飾の発色をするデジイチなので、測色的に忠実な色再現を求める人には不評かもしれないが、ベルビアやフォルティアなど高彩度のリバーサルフィルムを好む人には、まさにうってつけのデジイチだ。
▼「E-300」、10万円を切る価格で登場したデジタル専用一眼レフの実力
AF自体は、どちらかというと、じっくり合わせるタイプに感じた。明るい屋外ではスパッとピントが合うが、屋内のような、多少暗いシーンでのピント合わせは比較的ゆっくりで、結局ピントが合わないこともあった。合焦速度はmmにもよるが、似たような状況で使ったキヤノンのEOS Kiss Digitalと比べても少々ゆっくりだった。AF補助光は、フラッシュが数回連続発光するタイプなので、シーンによっては使えないため、個人的には試用期間中、常にシングルAFにMFを併用していた。
オリンパスE-300は衝撃的な低価格のデジタル一眼レフだが、動体撮影を除けば性能はまったく問題がない。これからデジタル一眼レフに入門をしようとする向きには絶対におすすめの機種である。
オリンパスは、現在コンパクト機を利用する一般消費者を取り込むために1つの工夫を盛り込んだ。像の逆転や反転を起こすことなく光を90度偏向させるペンタプリズムを無くすことで、筐体上部をフラットにしたのである。これで外観がコンパクト機と大差なくなったという。