人生で初めて購入したデジタル一眼レフカメラは「EOS Kiss Digital」でした。2003年だったので、今から20年前のことです。
一眼レフカメラのエントリー向けに長く続いたブランドでしたが、キヤノンがKissにさようなら──ドル箱ブランドEOS Kiss終息間近で販売激減という記事になっているのを見かけました。
同社のエントリーモデルにはKissブランドを冠することが多かったが、新製品は2020年11月発売の「EOS Kiss M2」が最後。この3月に発売したエントリーモデル「EOS R50」からはKissの名前が消えた。
「EOS Kiss」の終焉
キヤノンが発表しているものではなく、あくまでも周辺の状況から「EOS Kiss」が終わるのでは、とする記事ですが、もう“Kiss”を購入するような層は完全にスマートフォンで写真を撮るようになっているのでしょうねぇ。
ぼくが2003年にデジタル一眼レフカメラを購入したのは、長男がタッタカと走りはじめて、それまでのコンデジで不満が出てきたからでした。お母さんが子供を撮影するというテレビCMの影響もあり、やっぱり「Kiss」ブランドに惹かれるものがありました。
その後も「EOS Kiss」シリーズを何台か乗り換えつつも、動き回る子供を撮る機会も減ると同時に、iPhoneの撮影性能も上がり、ほぼデジタル一眼レフカメラを手にする機会もなくなりました(直近ではミラーレス)。
しばらく前から子供の運動会でもスマートフォンで撮影する人は増えました。もちろんデジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラで気合いの入った人もいますが、白いレンズを使っていたりして、どう考えても“Kiss”ではないな、という雰囲気。
キヤノンのレンズ交換型カメラのうち、Kissシリーズが販売台数に占める割合は、過去3年に限っても最高で75.8%に上った。しかし、この3月には39.7%と4割を下回った。販売金額でも最高の6割超から32.1%と半減した。
まだ売れていないわけではないと思いますが、そう遠くなく売れなくなるであろうことを見越して変化していくのでしょうね。
「iPhone 15 Pro Max」でも数倍のズーム機能が搭載されると言われてますし、さらに“スマホグラファー”が増えていくのでしょう。むしろ日常的に写真を撮る人は増えているというのが面白いです。
時代が変わったのを感じます。
「EOS Kiss」シリーズについて書いた記事をまとめておきます。
▼EOS Kiss Digital Nは「撮っていて楽しいカメラ」
▼「EOS Kiss X3」高感度撮影(ISO 3200)の威力にひっくり返る
▼「EOS Kiss X3」カメラに撮らされる感覚(実写あり)
▼「EOS Kiss X7」購入!ファーストインプレッション → Kiss Digitalを初めて手にした時の衝動が甦る!
▼「EOS Kiss X7」手持ちのレンズ6本を付けてみた!小さいボディに大きなレンズもカッコいい
「ファインダーで見えているよりも、実際の写真では周囲の様子が写り込んでしまう」なんていう、今では考えられないような性能だったりして、読み返すと感慨深いものがあります。