スポンジの間に生クリームが挟まれてますよね。日本全国で販売される大量生産のケーキと聞くと、オートマチックに機械で作られているのでは‥‥と想像してしまう人も少なくないのではないかと思いますが、実はこれ、ほぼ人の手作業によって作られているのだそうです。ローソンから新発売されるウチカェスイーツ「ピュアケーキ」シリーズのお話を伺ってきたのですが、何が驚いたって、美味しさにも驚いたのですけど、ほぼ手作りだったっていうところですよ!
「ピュアケーキ」シリーズはほぼ手作りという話に驚愕
今回、ローソンでお話を伺ったのは、ベーカリーデザート部の大澤さんです。前にウチカェスイーツ「KiSS」についてお聞きした方でもあります。
ピュアシリーズは、2013年10月のピュアロールケーキから始まりました。食の安全性、アレルギー、食材など、問い合わせがたくさんあったお客さんの声からスタートした商品だったそうです。
「プレミアムロール」という顔になる商品ができ、次のステージにいかないとね、ということで、今回の「ピュアケーキ」シリーズの開発へと至ったそうです。
今まで当たり前のようにコンビニスイーツで使われていた添加物は抜き「ピュアロールケーキ」は作られたのだとか。ちなみに「ピュアロールケーキ」はオール国産素材で作られているそうです。
大澤さん「発売したらピュアロールケーキに対する反響は大きかったです。見る人は添加物が入っていないことに気付いているんですね」
ウチカェスイーツは「いつでも家がカフェになる」というブランドコンセプトを持っているそうです。「コンビニなんて‥‥」ではなく、専門店と同じように扱って貰えるように「ピュアケーキ」シリーズは開発されました。
ちなみに、コンビニでは単価が高いため、個食ケーキはうまく成立しないのだそうです。「ピュアケーキ」はラインに乗っかりにくい製法を使っているけれど、手間ひまかけてもやりたかったと大澤さん。専門店並みのケーキを揃えながら、価格は全て260円に抑えられています。
1回でできる作業を2回に分けるとか、大量にできるものを分けているとか、手間を細分化してピュアな素材をいかすために製法にこだわっている‥‥という話の中で驚いたのが、ケーキがほぼ手作業で作られている、ということだったのです!!!
例えば、ケーキの上に乗っているクリームは、適量を絞ってスプーンで落としているそうです。絞るのはベテランの従業員さんだそうです。クリーム塗りには、この道10年、20年という従業員さんが携わっています。
スポンジも板状のところから丸く抜いて、重ねて、クリームを搾って、と、これまた全て手作業となっています。
手間を細分化するという話がありましたが、温度、粘度は大量ロットではコントロールできないので、少ロットで生産しているのだとか。
「ピュアケーキ」シリーズを作る工場は全国に8つあり、全工場の作り方をチェックし、クオリティコントロールが行われています。実際に、大澤さんもチェックに行かれています。
もはや、ここまでくるとローソンの「ピュアケーキ」は、普通にケーキ屋さんのケーキなのですよ! いや、ちょっとしたチェーン店のケーキ以上の存在かもしれません。
コンビニのケーキだからって、侮ってはいけません。専門店風のケーキではなく、完全に専門店のケーキと同じ手がかけられたケーキなのです!
というような話を伺って、本当に驚きました。思わず「えーーーっ!」て声が出ましたからね、試食中に。
ピュアショートケーキ
まずは「ピュアショートケーキ」です。生クリームでキレイに覆われていますが、これは手作業によるもの。そう思って改めて見ると、本当に凄い作業をしているんだな、としみじみ思います。
スポンジは口どけの良いものにされているそうです。生クリームもスポンジも、優しい甘さです。甘すぎない、と言えば分かりやすいでしょうか。優しくてコクのあるてん菜糖を使用しています。
使用されているイチゴは1.5粒分です。外に1個、中に半分が入っている計算です。老舗のケーキ屋さんにあるような、ショートケーキらしいショートケーキです。
繰り返しますが、ほぼ手作業で作られているんですよ。ちなみに、スポンジの配合はロールケーキとも変えられているそうです。なぜか? それは、ロールケーキの巻きやすさを重視し、ショートケーキは重さに耐えるための骨格が大事だから、だそうです。
素材の味が分かるように甘さは控えめ、シンプルで美味しいショートケーキです。
ピュアチーズケーキ
先に書いてしまうと、今回食べた3種類の「ピュアケーキ」シリーズの中で、最も「やられた!」と感じたのが「ピュアチーズケーキ」でした。
とにかくクリームチーズが美味いです。話によると、クリームチーズの添加剤なしというのは、あまりないそうです。そのあたりも美味さの秘訣なのでしょうね。
しかも、ですよ。上がベイクドチーズケーキで、下に「ピュアショートケーキ」と同じスポンジを使っているのですが、このコンビネーションだからこそ! 美味いのです。
ベイクドチーズが上にのっていると下が潰れてしまうのですが、そこをあえて一口目に濃厚さを感じて欲しい、ということで、この組み合わせになっているそうです。
もちろん、このスポンジとベイクドチーズケーキの積み重ねも、手作業です。普通にケーキ屋さんなんですよねぇ。
なお、上にブルーベリーがのっていますが、上に何をのせるかは悩んだそうです。それは、ピュアを阻害するものはのせたくなかったから、です。ブルーベリーをのせたところ、うまくアクセントになって採用されたそうです。ブルーベリーには、てりを出すために添加物なしのナパージュも作られています。
丸いチーズケーキなので、どこからどう食べても最後までベイクドチーズケーキとスポンジのコンビネーションの美味さを堪能することができます。
ピュアチョコケーキ
チョコレートが好きなら、間違いなくオススメなのが「ピュアチョコケーキ」です。
手作業で色々と凄い「ピュアケーキ」シリーズですが「ピュアチョコケーキ」が凄いのは、原料からチョコレートを作っているところなのです。って、本気過ぎる!!
チョコレートらしく重厚な味わいです。上には、モンドセレクション金賞を受賞したことのある生チョコがのっています。これも楽しさの一つ。チョコとしても美味い。
中にもチョコが入っているのですが、これは外側のチョコとはちょっと違います外側のチョコと原料は同じですが、外側は生クリームと混ぜてあるのです。生チョコ、チョコ&生クリーム、そしてチョコと3種類が味わえてしまう凄いチョコケーキ!
実は、全てのケーキでスポンジの厚さが違うのに気付いたでしょうか? 「ピュアチョコケーキ」では、チョコレート感を高めるために厚くしています。「ピュアチョコケーキ」では重量感、食べ応えを重視し、他のケーキでは口どけが大切にされているということです。
「ピュアケーキ」シリーズが美味すぎてコスパがおかしい
コストパフォーマンスだけで語りたくはないのですが、とにかくこのケーキが260円で食べられるというのは、本当に驚愕です。昨今、ケーキ専門店に行くと400円とか500円のケーキを普通に売っているのですが、家族4人のお土産と思うと、そんなにしょっちゅうは手が出ないのですよね。
それが260円ですよ。しかも専門店並みに手をかけ、美味いケーキが260円で買えちゃうんですよ。お父さんがお土産にケーキを買っていく頻度が高まりすぎるというものですよ! しかもローソンだったら気軽に立ち寄りやすいですし。
ローソンでは「ウチカフェギフトバック」を用意しており「お土産にもいいんですよ」というのを広げていきたいそうです。
プラスチックの蓋がずれているのも、実はこれ、開けやすいための工夫だそうです。こんなところまで考えられているのですね〜。凄い。
他のスイーツより水分率が高いので水が回りやすいのですが、容器の天辺も傾斜をつけて水滴が溜まらないような工夫もされています。いやはや、本当に色々と考えられたケーキです。
もう、手間ひまかけすぎですよ!
だからこそ、美味しいケーキが食べられるんですけどね。
ケーキということでカロリーが気になる方もいらっしゃると思いますが、これがまた低めなのですよ。ケーキなのに、このカロリーはちょっとびっくりしました。
ピュアショートケーキ:174kcal
ピュアチーズケーキ:165kcal
ピュアチョコレート:249kcal
思ったよりカロリーが低くて、ダイエット中のちょっとしたご褒美にも良いのでは、と思います。コンビニおにぎりの1個分くらいのカロリーですからね。
既に全種類発売中ですので、ぜひウチカフェで食べ比べをしてみてください!
価格は全て税込260円です。