こんな楽しげな表紙の話ではありませんが。だって、銀座の百貨店のお客様相談室の話なんですから。言ってしまえば、クレーマーとの話、みたいなものでもあります。鈴木マサカズ新作は「銀座からまる百貨店お客様相談室」です。モーニング連載中、1巻が発売されました。
銀座に本店を構える老舗百貨店「銀座空丸(からまる)百貨店」に入社した木洩田一郎(こもれだ・いちろう)は、意に反して、怒りまくった客のクレーム対応に追われる「お客様相談室」に配属される。そこは、常軌を逸したクレームが怒濤のように寄せられるばかりでなく、室長をはじめとした部員たちも、木洩田の理解を超えた「つわもの」ばかりだった。未曾有の「苦情社会」に必読のリアルクレームエンターテイメント!
銀座からまる百貨店お客様相談室 / 鈴木マサカズ 原案協力 関根眞一 – モーニング公式サイト – モアイから試し読みすることができますので、興味のある人はらぜひ。
できればお客様相談室には自分は配属されたくはないとは思うのですが、ヤリガイのる仕事に見えてくる不思議。人対人、百貨店の最前線が、お客様相談室なのだなということが分かります。マンガなので、最後は分かり合える感じになっているのか、それともリアルでも必ず分かり合えるものなのか、そこは興味あるところですが。
鈴木マサカズ氏といえば、労働基準監督官を描いた「ダンダリン一〇一」が竹内結子主演でテレビドラマ化したのも記憶に新しいところですが、間違いなく「銀座からまる百貨店お客様相談室」もドラマ化必至の案件です。主人公はマンガでは男性ですが、テレビドラマでは女性になる予感。
「ラッキーマイン」「七匹の侍」「武装島田倉庫」など、鈴木マサカズ作品は連載時にかなり読んでいるということに気づきました。登場する女性キャラが好きなのですが、ダメな感じの男性キャラも悪くないのです。
なお、原案協力は関根眞一氏。「百貨店在籍中はお客様相談室を担当、苦情・暴力団・クレーマー・詐欺師などの”こじれた”客を専門に対応」した方だそうなので、マンガに登場するクレーマーたちも筋金入りです。ライブ感があって面白いです。
クレームはなぜ起こるのか、どう対処したらいいのか。全サラリーマンが読んでも参考になるかもしれません。
Kindle版あります。
↓すぐに2巻も出ます!