千葉県松戸市にある豚骨ラーメン「博多長浜らーめん もりや」で、かつて環七沿いにあった「金太郎」の味を受け継ぐ“ド豚骨”の豚骨ラーメンを食べてきました。30年前に足繁く通った、懐かしの味を再び!
「金太郎」の思い出
約30年前に埼玉県草加市で学生生活を送っていました。当時は環七ラーメン戦争とも言われたように、東京都内の環七の周辺にラーメン店が多くひしめいており、友人のクルマで都内まで遠征することもしばしばでした。
その日も堀切にある弁慶に向かっていました。国道4号を左折し、少し走ると、道沿いに見慣れぬラーメン店がオープンしていることに気づきました。それが博多長浜らーめんの「金太郎」だったのです。
「金太郎」で濃厚な豚骨ラーメンを初めて食べノックアウトされました。強い豚骨臭、ハリガネの硬い麺、高菜、紅生姜、明太子ご飯、そして替玉。恐らく現地に食べに行ったらこういうラーメンであろうと思われた、博多長浜のラーメンがそこにあるように思えました。
何十回、足を運んだか分かりません。ぼくの豚骨ラーメンの“標準”は「金太郎」で作られました。やがて学生生活を終えると足が遠のいてしまい、いつか閉店したことを知ります。
その後「金太郎」の創業スタッフだった田中さんは「田中商店」をオープンし、時の人に。確か当時は3人のスタッフで回していたと記憶しているのですが、うち1人の守谷さんの近況を知ったのが、2019年のこちらの記事でした。
▼関東のとんこつ狂いをとりこにした伝説のラーメン店「もりや」が千葉・松戸で再々スタートを切っていた – メシ通 | ホットペッパーグルメ
クルマで片道1時間。いつか行けるチャンスが来るだろう‥‥と思いつつ4年が経ってしまいました‥‥が、ようやく「博多長浜らーめん もりや」に行くことができました!!
「博多長浜らーめん もりや」の駐車場
近くで用事を済ませ、オープンの11時を目指しました。5分ほど遅れて駐車場に到着するも、既に駐車場は満車です。すぐ近くにコインパーキングがあったので、そこに駐車してドキドキしながら「博多長浜らーめん もりや」へ向かいました。
こちらが店頭に貼られている駐車場の案内です。
「自動車屋ファミリー」は閉店していました。20mよりもう少し距離はあると思います。コインパーキングは、さらに地図を右方向ほへ30mほど歩いたところにあります。食べて帰りに精算したら200円でした。
「博多長浜らーめん もりや」の外観
ドキドキしながら歩くと、足も早くなります。胸が高鳴るって、こういうことでしたね。
駐車場から歩くと、自動販売機の裏に書かれた「博多長浜らーめん もりや」の文字が見えてきます。
店舗正面です。ぼくが行った時は11時15分くらいで、店内はほぼ満席に近い状態でした。カウンター席に着席しましたが、後から来た人は行列になっていました。
営業時間は11時〜14時30分、17時〜19時45分です。木&日曜日は昼の営業のみ、定休日は月曜日です。
「博多長浜らーめん もりや」のメニュー
テーブルに置かれたメニューを手に取ると、懐かしい記憶が蘇ります。確か「金太郎」のメニューも、こんな感じの縦書きだったはずです。
ラーメン 750円
ねぎらーめん 900円
ちゃーしゅーめん 1,000円
ねぎしゃーちゅーめん 1,100円
トッピング:
味付けたまご、のり、きくらげ、白ねぎ、豚とまと 100円
明太子 600円
ねぎしゃーちゅー 600円
ごはん 150円
明太子ごはん 250円
缶ビール 400円
替玉 100円
学生時代はねぎらーめんに2回くらい替え玉して、さらに明太子ごはんを食べていたことを思い出します。それにしても、当時の「金太郎」から大きく値上がりしていないような気がするのが凄いです。
麺の硬さは、ぼくは「ハリガネ」または「バリカタ」です。「ハリガネ」は「金太郎」で覚えました。
「博多長浜らーめん もりや」食べた感想
着席したカウンター席は厨房にいる守谷さんの目の前でした。注文してしばらくして、目が合いました。もちろんぼくは守谷さんのことはよく覚えていたのですが、その瞬間、守谷さんが「!」という顔をしたんですね。
それから「金太郎の‥‥」という話になり、30年経っても覚えていてくれたことが判明しました。ある時期に集中して通っていたのはそうなのですが、それでも30年越しに再会できたのは本当に嬉しいことでした。
ランタイムなので「お久しぶりです」くらいの会話にとどめ、豚骨ラーメンが届くのを待ちました。卓上を確認すると紅生姜、高菜、ニンニク、ラーメンのタレ、白ごまなどが置かれています。
これらも懐かしの「金太郎」とほぼ同じはずです。ごまは自分でする容器が使われていた記憶がありますが。
ラーメンはハリガネで注文したので、出てくるのもあっという間です。
あああああ! これだ! この豚骨ラーメンだ!
乳白色のスープに、たっぷりのネギとたっぷりのきくらげ。あえてトッピングする必要ないくらいに多いのも「金太郎」と同じです。そして大ぶりなチャーシュー。
まずはスープを一口。完全にあの頃にタイムスリップする味です。濃厚で思わずミルキーに感じてしまうような豚骨スープ。鼻に入ってくる豚骨臭まで懐かしいです。
後から守谷さんに聞いたところによると、臭いを抑えるため、当時よりは味を薄くしているそうです。でも、アラフィフボディには当時と変わらぬ味と香りに思えました。
これぞド豚骨。ハリガネの麺の食感もあの頃と同じように感じます。多めのきくらげの食感も最高です。決して思い出補正ではないはず。あっという間に食べきり、もちろん替玉を注文。
目の前の守谷さんから、すぐに手渡されました。
さらに事前にクチコミを読んで気になっていたトッピング「豚とまと」も注文。
これはトマトソースと豚ひき肉で、スープを数杯入れ、つけ麺のように食べるというものです。「金太郎」にはなかった逸品です。
トマトの酸味にとんこつスープのまろやかさ、豚ひき肉でコクが加わり、ハリガネの麺をつけるとアルデンテのトマトパスタのような味わいでした。とんこつの細麺の新しい食べ方を知りました。
「博多長浜らーめん もりや」に行けて良かった
豚骨ラーメンを食べていると当時の記憶がふっと蘇り、思わず涙がこぼれそうになりました。食と思い出って、本当によく結びついているものだと思います。
30年ぶりに守谷さんに会えて、そして守谷さんの豚骨ラーメンを食べて、あの頃の味が守られていて‥‥言葉になりませんでした。こんな体験ができるとは。お店を続けてくださっていた守谷さんに感謝です。
「金太郎」は青春のラーメンでした。
今度は何度も「もりや」に通おうと思います。
ごちそうさま!!!!!!
「博多長浜らーめん もりや」住所と地図
>>博多長浜らーめん もりや – 元山/ラーメン | 食べログ
住所:千葉県松戸市松飛台112-26