本のカルテ:『新編 十代に何を食べたか』という記事より。
本書は1903年から75年の間に生まれた39人が、それぞれ10代のころによく食べた物の思い出をつづり、それを若い方から順に並べたものだ。
10代の頃によく食べたもの‥‥ってなんだろう? 改めてそう聞かれると、はっきり思い出せません。これって幸せなことなんだろうか、なんてちらっと思ってみたり。
記事でも、
不思議なことに、時代をさかのぼるにつれ、食べ物からもらう“幸せ度”が増していくように見えるのはなぜだろう。「貧しい時代は食べられるだけで幸せだった」といってしまえばそれまでだが、それだけでは説明しきれない、何ともいえぬ温かい思いが伝わってくる。
と書かれていたりしますが。
さらに、
70年代に10代を送った筆者は、自分が便利で豊かな時代に育ったことを棚に上げて、「こういうのが本当の豊かさだよなぁ」などと思ってしまうのである。
とも。
うちは親父が家庭菜園でキュウリやトマト、ナスを作り、自家製の味噌まで作っているのですが、今一度ありがたく頂こうと思います。息子にはそういう思い出を残してあげよう。