日本でインターネットの接続実験から約20年、商用インターネットサービス開始から約10年となる2005年春、あの伝説のウェブページ「教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史」が教科書になって帰ってきました。時流に合わせて生まれては消えていく個人サイトに焦点を当て、日本のインターネットをネットコミュニティの動向から振り返った民衆史です。
目次
序章 JUNETとfj〜ワールドワイドウェブ以前
世界一簡単なインターネットの説明
教科書にも載るニッポンのインターネットの歴史——まずJUNETありき
ネットニューズの頃
第1章 ニッポンの商用インターネットの草創期(1992〜1995)
e-zine(だからパーソナルメディアなんだってば)
なぜ人はウェブ日記を書くのか
第2章 インターネットブームの光と影(1996〜1998)
テキストサイト誕生前夜(プレ・テキストサイト)
アンダーグラウンド考古学(僕らはみんな厨房だった)
WAREZの歴史(前編)
アングラ掲示板黄金時代
第3章 ウワサ話はネットにのって(1999〜2000)
インターネットのニューウェイヴ(個人ニュースサイトの夜明)
あめぞう2ちゃんねる(巨大掲示板群)
ネットラジオのように
WAREZの歴史(後編)
第4章 個人サイト新世紀〜そしてウェブログへ(2001〜2004)
個人サイトの飽和点
P2P革命
動画・FLASH(21世紀のコンテンツ)
ノー・ウェブログ、ノー・ライフ
もうひとつの序章 パソ通フォーエバー(1976〜2006)
日本パソコン通信史(知らないあなたとヤリトリしたい)
パソコン通信時代(主要大手商用BBS解説)
もう一つのニフティサーブ
アングラ神話の時代(UG系草の根BBS解説)
補章 資料
大事なことは、みんな雑誌に教わった
ネット考古学者のためのビブリオグラフ