Amazonの「Kindleストア」で電子書籍を購入すると、本を手に入れた気になりますが、それはデータではなく読むためのライセンスなんですよ、というお話。Kindleで購入した電子書籍は、実はユーザーのものではないという記事になっていました。
電子書籍の読者が購入しているのは、書籍タイトルのデータ自体ではなく、その利用を認めるライセンスにすぎない。そんなデジタルコンテンツの利用にまつわるリスクを改めて浮き彫りにする出来事があった。
ぼくも「Kindleストア」でマンガを購入してみました。なんとなく、本を所有した気になっていましたが、実はそうではない、と。
ノルウェー在住の女性がイギリス国内のユーザ向けのライセンスのコンテンツを利用したことが原因ではないかと見られていますが「Kindleの電子書籍が遠隔から消去され、彼女のアカウントも閉鎖された」そうです。
つまり、これまでに購入した「電子書籍」は一切、読めなくなってしまったということですね。
ユーザーが対価を支払って手に入れるのは、コンテンツのライセンスであって、書籍自体ではない。Kindleストアの利用規約を読めばわかるが、Kinldeは書籍を販売するビジネスではない。
iTunes Storeでは購入した音楽が手元にダウンロードされているので、同じような気持ちでいたのですが、あくまでも「ユーザーが購入しているのは電子書籍を読む権利であって本そのものではない」ということなのですね。
普通に使っていれば問題はないのでしょうが、規約違反があれば、それはいつでも止められてしまう可能性がある、と。
こういうことを知ると、なんでもかんでも「Kindleストア」で購入しても良い、という気持ちにはならなくなりますね。紙で買うか、オンラインで買うか、判断が必要です。