水樹奈々「深愛(しんあい)」スパルタ教育・貧乏生活・いじめ・セクハラを綴る

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紅白にも出場する、人気声優・歌手である水樹奈々の自叙伝「深愛(しんあい)」が、2011年1月21日に発売されます。父のスパルタ教育、貧乏生活やいじめについて告白しています。

演歌歌手を夢見て365日毎日休むことなく父とレッスンに励んだ幼少期、数々のカラオケ大会に出場し入賞を重ねた思春期、全国大会優勝を果たし上京、そして堀越高校芸能コースへの入学……未来は明るいと信じていた。

デビューも決まらず所属事務所が倒産、食事に事欠くほどの経済事情、そして信頼していた父親が病に倒れ‥‥もともと、水樹奈々が演歌歌手志望だったことはネタフルでも書いたことがありました。

水樹奈々 貧乏生活、セクハラ体験初告白によると、歯科技工士だった父が果たせなかった演歌歌手の夢を、水樹奈々に託し、5歳からスパルタ教育が始まったそうです。

「マイクに頼っては演歌歌手にはなれない。のどを鍛えるには劣悪な環境でこそ価値がある」という父親の信念と「泣きたい時は誰にも気づかれないようにひとりで泣いた」という幼い水樹の姿は、昭和のスポ魂漫画そのもの。

高熱が出ても休むことなく、特訓は「中学を卒業するまで10年間毎日続いた」のだそうです。まるで演歌版巨人の星のようです。

堀越高校時代に月3万円の仕送りで生活していたため、学校指定の靴下をつぎはぎにして履いていたことや、下宿先の演歌の先生から「冗談ともつかないセクハラ」を受けたことも告白。いまとなっては大したことなくても「思春期の女の子が傷つくには十分すぎた」と振り返っている。

こうした苦労、特訓の上に、今の声優の枠組みには収まりきらない水樹奈々の活躍があるのですね。

なお、お父さんは2008年10月に亡くなっており、水樹奈々の紅白の晴れ舞台を目にすることはできませんでした。その時、水樹奈々は「亡きがらの前で、最初に父に教わった戦時歌謡」を歌ったのだそうです。

いつか、自分のために書き下ろされた演歌を歌った時に、父との夢が形になる、父とのレッスンが終わる‥‥と水樹奈々は綴っているそうです。

深愛 (しんあい)

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