百式の田口さんが監訳をされたという「ストレスフリーの仕事術」を献本で頂きました。ありがとうございます!
「仕事と人生をコントロールする52の法則」というサブタイトルで、52個の法則が収められており、どこからでもパッと開いて読むことができます。
著者のデビッド・アレン氏は最近話題のGTD(Getting Things Done)を考案した人物ということで、主にその考え方をベースに、いかにストレスなく仕事を進めていくか、という話が語られています。
ストレスフリーで仕事をするというのは、恐らくは、あれをやったかな、これはやってないかな、と見えない不安と戦うことをなくすことなのかな、と思いました。
41番目に「コントロールしすぎは、コントロール不能と同じこと。」という法則があります。「整理整頓魔」になってしまい、整理することに満足を覚えてしまっていないか、ということです。
試験勉強をする時に、机の周りを掃除して勉強をした気になってしまう‥‥のとは微妙に違うかもしれませんが、新しい“手法”を取り入れることで、仕事がはかどる気になってしまうようなことでしょうか。
さらにこのような一節が。
生産性を高めてくれるのは、「心にひっかかっている物事を取り除き、行動を起こしやすくするという考え方」であったのだ。
これがGTDの肝なのかな、と思いました。
頭の中に、やらないといけないことややるべきことなどがもやもやしているだけで、不安に襲われ、仕事がはかどらないばかりでなく、それがストレスになるでしょう。
ですから、GTDではとにかく溜まっている仕事を全て書き出し、それを週次でレビューしてこなしていくという方法を取るようです。
個人的には最初の書き出す作業すらなかなかできないのですが、タスクを全て書き出すということはしているつもりです。片っ端から書き出し、重要度の高いものから処理していくと、とにかく処理することに集中できて効率的です。
中長期的な記憶は脳の代わりに紙やハードディスクを使い、短期的にアイデアを出したり処理するために脳をRAMとして使う‥‥そんなイメージでしょうか。脳はクリエイティブなことに使いましょう、そんなメッセージも受け取りました。
・やるべきことを書き出す
・やるべきことを処理する
という非常にシンプルなアイデアなのですが、これが随分とストレスから開放してくれるものだなぁ、と感心しました。なんとなく仕事がダラダラ続いてしまって‥‥という人にお勧めです。
▼ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則