ピルスナービールの発祥である「ピルスナーウルケル」はチェコの国民的なビールですが、アサヒビールによって2016年12月に買収されました。アサヒビールはその「ピルスナーウルケル」を、2018年より日本でも販売開始することを発表しました。アサヒ、チェコのビール「ウルケル」を日本に投入という記事になっていました。
アサヒグループホールディングスは2018年に、著名なチェコのビール「ピルスナーウルケル」を日本で売り出す。小路明善社長がピルゼンでの記者会見で表明した。
いつか「ピルスナーウルケル」も日本で販売されるのだろうと思っていましたが、2018年からということです。確かにチェコで飲む「ピルスナーウルケル」は美味しかったですし、どこでビールを飲んでもほとんどが「ピルスナーウルケル」でした。まさに国民的ビールです。
↑の写真は「ピルスナーウルケル醸造所」ピルスナービールの聖地を見学した際に撮影したものです。チェコのプルゼニュという都市に「ピルスナーウルケル」の工場はあります。興味のある人はぜひレポート記事をご覧ください。
さて、アサヒビールが「ピルスナーウルケル」に期待するところはここです。
ピルゼンは多種類あるビールの中で最も一般的な「ピルスナータイプ」の発祥地として知られ、同地の工場で醸造されるウルケルは伝統に裏付けられたブランド力を持つ。クラフトビールが人気を集めるなど、消費者が多様な商品を求める傾向が強くなっているのに対応するのに適しているとみている。
クラフトビール的なものを「ピルスナーウルケル」に期待している!? と思ったのですが、そういうことではなく「多様な商品を求める傾向が強くなっているのに対応する」ためということです。
個人的に気になるのは「ピルスナーウルケル」はチェコの気候だからあんなに美味しかったのではないか‥‥という部分なのですが、日本で飲んでもやっぱり美味しいのでしょうか。
後は価格ですよね。チェコではそれこそ水より安いみたいなものでしたが、国産ビールとさほど価格が変わらないとなると、そこで選ばれるのもなかなか難しいのではないか、とは思います。
「ピルスナーウルケル」の販売権を持っている会社とは「販売権の(獲得に向けた)交渉はほぼ終了している」ということです。