米Apple,Safariのフレームワーク「Webkit」をオープンソース化という記事より。
米Apple Computerは,同社のWebブラウザ「Safari」でベースにしているフレームワーク「Webkit」をオープンソース化する。同社Safari担当エンジニアのDavid Hyatt氏がブログで米国時間6月7日に明らかにした。
「Webkit」はKDEプロジェクトのレンダリング・エンジンKHTMLとKJSをベースに開発されていますが、最近はKHTML開発者がSafariの開発が不透明だとして不満の声を挙げていました。今回のオープンソース化はそれに答えるものです。
WebKit Open Source Projectでは,CVS(Concurrent Versions System)リポジトリを提供し,WebCoreとJavaScriptCoreの過去および現在のパッチなど,プロジェクトの完全な履歴にアクセスできるようにする。
情報提供のためのThe WebKit Open Source Projectというサイトがスタートしています。
オープンソースコミュニティと不仲でいることのデメリットより、オープンソースとして取り組むAppleの方がイメージも良いですし、開発においても良いフィードバックを得られるのではないでしょうか。
■関連記事
▼アップル、新プロジェクトを立ち上げ――オープンソース開発者との関係修復へ
「これは素晴らしいことだ。さらに多くのコードを公開し、コミュニティとの連携を深めていくAppleを称えたい。これは非常に発展的な措置だと思うし、これによって双方が協力しやすくなり、コードベースが再び近づくことに期待している」