「総合的な模倣だ」 アップルが怒りを露わにする理由という記事で、Appleがサムスンを訴えた訴状を交え、その怒りの理由を説明しています。
最初にアップルがカリフォルニアでサムスンを訴えた訴訟内容はどのようなものだろうか。本誌は4月にアップルが提訴したときの訴状を入手。その中に書かれた、サムスンが侵害・希釈したとアップルが主張する同社の知財権の内容が、図1や表1だ。
確かに、iPhoneとGALAXYて、すごくよく似ているんですよね。電車の中とかで「あ、iPhoneだ」と思っても、よく見るとGALAXYだった、ということがしばしばあります。
Appleは「ここがこんなに似ている」というデザインの比較を訴状の中でしているのですが、確かにアイコンのデザインやアイコンの配置も非常によく似ています。
実際にアップルの主張を消費者はどのように見るか、本誌は「ブランド向上委員会」で、アップルとサムスンのスマートフォンの類似度を消費者に尋ねた。すると4割近い消費者が「両製品を混同する可能性がある」と答え、「似ているが両者を混同することはない」という回答を含めれば、7割以上の消費者が両製品の類似性を認めていた。
やはり似ていると感じる人は少なくないようです。
ちなみに、アメリカには「トレードドレス」という権利があるのだそうです。これは「一目見て、その商品だと認識できるようなデザインや、商品の全体的な印象」を独占できる権利で、まさにこれがAppleの強みでもあり、お金をかけてきた部分なのですね。
にもかかわらずサムスンがそのデザインをコピーして、アップルが投資してきたデザインの果実を刈り取ってしまったと訴えた。アップルは「サムスンがiPhoneやiPadのデザインを『猿まね』(訴状の原文では“slavishly copy”)した」と強く非難。
どうなるのでしょうか、この訴訟の行方は。
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だがアップルにとってデザインは、そこまで費用と時間をかけてでも守り、勝ち取らなければいけない権利なのである。ここで言うデザインとは製品の形や色、柄といった表層にとどまるものではなく、豊かな使用価値を提供するインターフェースや、購入時の喜びを演出するパッケージなども含めた、総合的な「アップルが提供する体験」そのものである
▼「誰でも思いつける」 サムスンの反論 – 詳報!アップル vs.サムスン デザイン訴訟:ITpro
アップルの特許はどれもシンプルで分かりやすいもの。それだけにそのデザインは誰もが思いつくものであると、サムスンはこれらの証拠を多数集めることで主張しようとしているようだ。