Apple、AR/MRヘッドセットの発表が「WWDC23」から延期される可能性があるとアナリスト

Apple関連情報のアナリストであるMing-Chi Kuo氏が、Appleが「WWDC23」で発表されると噂されているAR/MRヘッドセットの発表に関して、2023年第3四半期に延期される可能性があることをツイートしています。

AppleがAR/MRヘッドセットの発表を延期か

Ming-Chi Kuo氏は次のようなツイートをしています。

Because Apple isn't very optimistic about the AR/MR headset announcement recreating the astounding "iPhone moment," the mass production schedule for assembly has been pushed back by another 1-2 months to mid-to-late 3Q23. The delay also adds uncertainty to whether the new device…

— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) March 30, 2023

Appleは、AR/MRヘッドセットの発表がiPhoneのような驚異的な瞬間を再現することについてあまり楽観的ではなく、量産スケジュールを1～2ヶ月延期しており、3Q23半ばから後半になったとしています。

このことから「WWDC23」でAR/MRヘッドセットが発表されるかどうか不透明になっているということです。生産の遅れから今年の出荷予測も20万～30万台に留まり、50万台以上という市場コンセンサスを下回っているということです。

Apple、WWDCでの発表が噂されるAR/MRヘッドセットを幹部たちにプレゼンテーションという記事も書きましたが、懸念点が多いため、最初のバージョンは「期待はずれ」になる可能性もあるとも伝えられています。

エコシステムやキラーアプリの不在、さらには景気低迷や量産に向けたハードウェア仕様の一部妥協（重量など）、高い価格など、不安な要素はいろいろとあります。

メタバースからAIに世間の興味関心が移っているいま、Appleとしては完全にAR/MRヘッドセットを発表するタイミングを逸してしてまったのでは‥‥と思えますね。発表すればしたで注目は集めると思うのですが。

発表が近づくAppleのAR/MRヘッドセットについて社員の一部が懸念していることをNew York Timesに語るという記事も書きましたが、Appleとしてはヘッドセットタイプはスキップして、AR/MRグラスから参入するほうがAppleらしさが出て良いのでは、という気がしないでもありません。