The Vergeによると「Apple Vision Pro」を返品するというユーザーの声が、ソーシャルメディアで急増しているそうです。返品の理由として最も多いのは、装着感の悪さだそう。Apple fans are starting to return their Vision Prosという記事になっていました。
It’s no coincidence that there’s been an uptick on social media of Vision Pro owners saying they’re returning their $3,500 headsets in the past few days.
「Apple Vision Pro」返品の報告
Appleは購入後14日間であれば返品を認めているため、2月2日の発売日から2週間後になる2月16日に向けて「Apple Vision Pro」を返品するという声がソーシャルメディア上で増えているということです。
アメリカではれカジュアルに返品する文化があり、2週間でゲームをクリアして返品するという話も聞いたことがあります。
「Apple Vision Pro」に関しても「とりあえず試してみたい」「試してみたら満足できなかった」という人が多いのかもしれません。
返品の理由として挙げられるのは「頭痛がある」「乗り物酔いする」といった装着感の悪さとのこと。本体重量が重いという不満もあるということです。
使いやすかったけれど短時間でも不快、頭痛や眼精疲労に慣れようとしても高価すぎるといった声があるということです。
まだ「Apple Vision Pro」は開発途上で、個人的にもリリースするのは早すぎたのではないかと思っています。メタバースブームでAppleが焦ったのかな、と。
現在の形状では日常的に長時間の利用ができる人も限られ、謳い文句である空間コンピューティングも限られた使い方になるのではないでしょうか。
いずれ「Apple Vision Pro」でお金を生み出すことができる開発者や研究の用途としては“あり”だと思いますが、まだまだ普通の人が使うデバイスではなかったのだろうというのも想像に難くありません。
とはいえ、Appleとしても返品が増えるというのは、想定の範囲内ではあるのではないかと思いますが。
MacRumorsのPSA: If You Bought Vision Pro at Launch, Your Return Window Ends Fridayという記事によると「Apple Vision Pro」本体はApple Storeで返品できるものの、カスタム ZEISSレンズはApple Storeには返品できないということです。
ただし、返品する多くの人が「第2世代を使ってみたい」と言っているそうで、方向性は間違っていないのだと思います。初物の「Apple Vision Pro」は早すぎたということですね。
「Apple Vision Pro」で様々な実験や開発が行われ、2年後くらいに登場するはずの、より軽く装着感の良いはずの廉価版がAppleの本気が問われるときだと思います。
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