ソフトバンク、幹部の兼務で意思決定を迅速化

【緊急連載・ソフトバンクはどこへ行く】意外に知られていない「1兆円企業」の人と組織という記事より。

ソフトバンク・グループの組織上の特徴は,一人の幹部が複数の肩書きを持っていることと言える。例えばソフトバンク・グループの携帯部門を取り仕切るソフトバンクBB宮川潤一取締役は,携帯事業会社BBモバイルや日本テレコムの固定電話部門の役員を兼ねている。ほとんどの幹部がこうした兼務をこなしている。NTTで言えば,グループ内で頻繁に行う人事異動がこれにあたるのだろう。

このように兼務、兼務の組織作りをすることで、意思決定の迅速化を図っているんだそうです。

これで謎が一つ解けた。大学時代の同期でソフトバンクに入社した友人がいるんですが、会う度に肩書きが変わっている上に、やたら長ったらしいのです。なんの仕事しているんだよ! みたいな。なるほど、兼務による作業の迅速化という秘密があったのですか。

ある通信機器メーカーは「ソフトバンクとの商談では,価格の要求は厳しいが,現場の幹部が納入期限や納入額をスパッと決めてくれる。NTTグループは誰に権限があるのか分からない。さらに買ってくれると思ったら,実は決まっていなかったりするなど,あいまいなところが結構ある」と語る。