キヤノン、第2世代の低価格デジタル一眼「EOS Kiss Digital N」を発表しました。
価格はオープンプライスだが、店頭予想価格はボディ単体で10万円を切る見込み。また、標準ズームmm「EF-S18-55mm F3.5-5.6 II USM」とのセットである「mmキット」が12万円弱、mmキットに望遠ズームmm「EF55-200mm F4.5-5.6 II USM」を加えた「ダブルズームmmキット」が143,000円前後の見込み。
ついにキヤノンからEOS Kiss digitalの後継機にあたる「EOS Kiss Digital N」が発表されました。販促名称は「New EOS Kiss Digital」となるそうで、NとかNewとか、少し分かりにくい気もしました。価格は驚く程ではありませんが、その他の一般的なデジタル一眼レフカメラと足並みを揃えてきた、という感じでしょうか。初心者は望遠mmも必ず買うだろうから、という読みなのだと思いますが、「ダブルズームmmキット」というのも発売されるそうです。
EOS Kiss Digital N(以下「N」と表記)では、「小型軽量化」、「画質の向上」、「高速な動作」が図られた。シャッターユニット、シャーシーなどを設計しなおし、最適化して小型軽量化を実現。モーターなどのレイアウトも変更された。また、省電力設計により、撮影可能枚数を犠牲にすることなく、バッテリーも小型化した。
初代が既に2年を経過していましたから、全ての面で見直しが図られたようです。初代比で幅が約16mm、高さが約5mm、奥行きが約8mm小さくなり、重量も初代比75g軽量化され、485gとなり、世界最小最軽量をうたっています。
画像処理エンジンはEOS 20D譲りのDIGIC II。起動時間0.2秒、レリーズタイムラグ約0.1秒、ファインダー像消失時間約0.17秒と、いずれも初代より短縮されている。また、3コマ/秒の連写、JPEG Large/Fineで14枚、RAWで5枚の連続撮影が可能になった。さらに、CFへの書き込み速度も初代比約3.5倍に高速化されているとしている。
ただし「AFはワンショット、AIサーボ、AIフォーカスが可能だが、速度は従来機なみ」というのが少々気になるところ。ローエンドのデジカメからハイエンドに乗り換える動機としては、このAFスピードがけっこう重要なのでは、と思っています。
ちなみに「*ist Ds」は本体重量が505g、起動時間約0.8秒、秒間2.8コマの連写で、確かにAFスピードは高速とは言えませんでしたので、もしかすると「EOS Kiss Digital N」といい勝負なのかな、とか考えています。ファインダーの倍率が0.95倍なのは、*ist Dsに分があります。
実機に触れ、カタログを見比べるとまた違うのかもしれませんが、期待していた程ではなかった‥‥というのが正直な感想です。素人目に見ていますから比較ポイントの違いや見落としなどもあるかもしれませんがね。早く実機を触ってみたいところです。
▼Canon EOS KISS デジタル N ブラック Wズームキット
▼Canon EOS KISS デジタル N シルバー Wズームキット
▼Canon EOS KISS デジタル N ブラック mmキット
▼Canon EOS KISS デジタル N シルバー mmキット
▼Canon EOS KISS デジタル N ブラック ボディ
▼Canon EOS KISS デジタル N シルバー ボディ
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「実写速報」は、編集部に届いた新製品のデジタルカメラの外観、仕様を掲載するとともに、編集部による実写画像をいち早く掲載するコーナーです。
デジタル製品は時間と共に猛烈に進化するものです。これは銀塩時代との大きな違いでしょう。時間と共に技術全体のレベルが向上しているため、後から発売したKiss D Nの性能が上がっている事は確かです。操作系などターゲットとするユーザーが異なる事で変わる要素はありますが、感覚的なところでEOS 10Dと同程度と言われると、確かにそこまで到達することはできているでしょうね。
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画像処理エンジンにはDIGIC IIを採用し、画質の向上と起動時間の高速化、連写性能の向上を図っている。上位機と同じノイズ処理技術、3層のローパスフィルターと組み合わせることで、画質については「EOS 20Dに限りなく近い」(キヤノン岩下取締役)と述べた。
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バッテリーは、本体の小型化のために「PowerShot S70」などで使われている小型タイプの「NB-2LH」に変更された。最大撮影枚数は常温でストロボなしの場合で、約600枚(CIPA規格による)。メモリーカードはコンパクトフラッシュとなる。
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「もっともこだわったのは画質。DIGIC IIの搭載によって、EOS 20Dに限りなく近い画質実現しており、(同じ価格帯の他社製品に比べて)ユーザーにキヤノンの画質の良さを実感してもらえるはず」としたほか「快速、快適、高画質をポイントとし、起動時間0.2秒の実現、高速連続撮影機能の強化、本体だけで485gという軽量化や、ユニット全体の設計見直しやモータのレイアウト変更などによる小型化を実現。イージープリントボタンの採用などによる操作性の向上を図っており、女性や初心者でも使いやすいカメラの開発に力を注いだ」
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