リクルートが2020年の食のトレンドを「おもて無グルメ」と予測

リクルートが2020年の食のトレンドを「おもて無グルメ」と予測

リクルートが「2020年のトレンド予測」を発表し、その中で「飲食」は「おもて無グルメ(おもてなしグルメ)」が選ばれたそうです。「おもてなしの無いグルメ」という意味ですね。

飲食領域は「おもて無(なし)グルメ」 7領域のトレンド予測発表という記事になっていました。

ホットペッパーグルメ外食総研の稲垣昌宏上席研究員は「サービスを簡略化し、その分、おいしさを追求した“おもて無グルメ”が人気を博している」と説明した。

個人的にはサービスという値段相応で良いと思っているのですが、どうしても日本だと「お客様は神様」という概念があり、どんなに安い店でもサービスを求めてしまう人がいるのも事実ではあると思います。

どういう飲食店を「おもて無グルメ」としているのかと思ったら、セルフサービスのフレンチレストランを取り上げている記事がありました。「おもて無」で注目 サービスよりも味と値段で勝負です。

格式が高く、高級とされるフレンチレストランが食券制で、料理を取りに行くのも食器を片付けるのも客が行うセルフ式です。

料金も通常の半額程度だそうで、サービスは必要ないという人には嬉しいレストランではないでしょうか。ぼくも格式張った店よりは、セルフサービスのフレンチの方が入りやすいです。

「おもて無グルメ」という呼称が最適なのかどうかは分かりませんが、値段なりのサービスでいいのでは、という考え方が広まるのは良いことではないかな、と思いました。

セルフサービスのフレンチレストランが人件費がかからないことで料理の料金が半額になっているように、人が介在することで料金はそんなにも違うということですから。

あと飲食店側からしても、働く人を集めるのがとにかく大変だと聞きますから、セルフサービスのような形態の「おもて無グルメ」が一般的になると、店を維持しやすいというのもあるかもしれません。

全てが「おもて無グルメ」になれば良いということではなく、あくまでも棲み分けの話です。