佐野市内の「佐野らーめん」店には高齢化による将来の後継者不足という課題があり、その解決と移住希望者にとって課題となる仕事探しをマッチングさせるプロジェクトとして「佐野らーめん予備校」が研修第1期生の募集を開始しています。
「佐野ラーメン」で知られる栃木県佐野市が、市への移住と「佐野らーめん」店の創業や事業承継を併せて支援する「佐野らーめん移住プロジェクト(仮称)」の正式名称を「佐野らーめん予備校」に決定し、新たな拠点施設を2020年8月31日にオープンしました。
佐野市内には約150店の「佐野らーめん」店があり、その多くが繁盛しているものの、高齢化による将来の後継者不足という課題があるそうです。
「佐野らーめん予備校」は、後継者育成と、移住希望者にとって課題となる仕事探しをマッチングするプロジェクトとして注目を集めているということです。
拠点施設がオープンし、研修第1期生の募集が開始しています。
佐野市への移住が前提、研修費用は99,800円(税込)ですが、手厚いサポートになっていますので、本気で「佐野ラーメン」に挑戦してみたいと思っていた人には良いプランでしょうか?
佐野市へ移住した時点で研修費用相当(10万円)の奨励金が申請できるそうです。
「佐野らーめん予備校」概要
1階は調理研修、2階は座学研修ができる施設です。研修以外では、佐野市内のラーメン店等の案内所としても活用予定です。
住所:佐野市若松町11
電話番号:080-9664-7832
営業日時:不定休 10時~17時
佐野らーめん予備校 研修カリキュラム(予定)
1. 基礎研修(約2か月)
(1)調理/佐野らーめんの作り方はもちろん、⼀つ⼀つの食材の原材料や調理方法が学べます。さらに美味しく見える盛り付け方を習得し、オリジナルラーメンの開発をお手伝いします。
(2)基本知識/佐野市・佐野らーめんの歴史や文化を学びつつ、基礎知識、目指すラーメン店像まで幅広く学びます。ラーメン店の成功体験談や収益構造、さらには目指すラーメン店像としてコンセプト作りやメニュー構成まで幅広く学びます。
(3)申請/ラーメン店を開業するにあたり必要な「食品衛生責任者」や「食品営業許可」などの知識から、税金関係の申請・届出方法、さらには各種保険手続きまでレクチャーします。
(4)経営/融資に必要な事業計画書の書き方や日々の原価計算のやり方、さらには国や自治体から受けることのできる助成金や補助金の申請方法まで、細かく学びます。
(5)マーケティング/入りたくなる店舗のデザインからメニューまで、集客力の高い効果的な手法やチラシ、WEBでの広告方法、WEBサイト活用方法などを学びます。
(6)採用・育成/開業してから必要になる「スタッフの採用・育成方法」やモチベーションを高める制度設計など採用育成全般を学びます。
(7)サービス/ラーメン店に必要な接客マナーはもちろん、配膳・片付けの方法まで学びます。