堀監督から大槻監督にバトンタッチし、やっと勝利を掴み取った2018シーズン第6節ベガルタ仙台戦のホームゲームでは、2種類の横断幕が掲げられました。
1つは去っていった堀監督にあてられたもの、もう1つはクラブへあてたメッセージでした。そこにはレッズサポーターの悲痛なる願いが込められていました。
サポーターから堀監督、クラブヘのメッセージ
キックオフ前に、北ゴール裏に掲出されていた横断幕です。堀監督に向けてのメッセージです。
「共に掴んだ星は俺達の胸で輝き続ける ありがとう堀孝史」
共に掴んだ星というのが、ACLでの優勝というのは言わずもがなでしょう。これまでコーチとしての尽力、降格という窮地に監督を引き受けてくれたことなどへの感謝です。
今シーズンの不振についても、責任を取るべき監督だけではないというメッセージが込められているように思いました。
そして、試合終了後に掲出された横断幕です。
「3年後5年後10年後のビジョンがないクラブでも誇りを持った選手とサポーターは闘い続ける。クラブの体質、フロントが本気で変わらない限り浦和レッズに未来はない。」
多くのサポーターはきっと同じことを考えているはずです。何度も繰り返された歴史。ここまでくると浦和レッズは変われないのではなく、変わらないのだと思えてきます。
プロ契約のGMを迎えたことは本当に小さな一歩です。Jリーグが開幕して25年。浦和レッズは本当の意味でのスタートラインに立つことができたのでしょうか?
大槻監督が人気
ルヴァンカップでのオールバックの強面が話題となった大槻暫定監督ですが、引き続きJリーグでも同じ出で立ちで選手たちを鼓舞しました。
なんなのでしょう、この存在感は。もはや「監督」ではなく「組長」です。
大槻監督が見せる舞台役者のような大げさな身のこなし、身振り手振りについつい目がいってしまう‥‥ダークなスーツに腕組みしてイタリアのマフィアみたいだ‥‥遠くて見えないけどきっとオールバックなんだぜ?
— チキンゴロゴロカレーブロガー・コグレマサト【ネタフル】 (@kogure) 2018年4月7日
遠藤がファウルを受けたらドン大槻が「もっとブーイングしろ!!」ってゴール裏を煽った気がする!!!分かりました、ドン!!!
— チキンゴロゴロカレーブロガー・コグレマサト【ネタフル】 (@kogure) 2018年4月7日
ユース監督時代を知る人からは「声のでかいおじさん」という評だったので、覚悟のオールバックなのかな、という気もします。
‥‥でも、元々の資質なんですかね?
普通に「大槻組」とか「組長」って呼ばれるようになってて、アウトレイジな大槻暫定監督がいきなりサポーターのハートを掴んでる感ある。それもこれも結果が出たからだけど、今後の成績次第では別れが惜しまれるのかそれとも‥‥それにしても難しい立場だよなあ「暫定監督」というのは。 #urawareds
— チキンゴロゴロカレーブロガー・コグレマサト【ネタフル】 (@kogure) 2018年4月7日
後任監督に鹿島アントラーズのオズワルド・オリベイラ元監督の名前も挙がってきたそうです。
槙野智章が「選手のモチベーションや士気を上げるのが上手い監督ですね」と語るように、素晴らしいモチベーターなのだと思います。
だからこそスタートダッシュで連勝することもあるかもしれませんが、少し躓くと「監督選びが云々カンヌン」というマイナス意見が噴出するのも目に見えているので、ここはしっかりと新監督を選んで欲しいところです。
■関連記事
▼浦和6戦目やっと勝利、闘将・大槻監督が新たな風 – J1 : 日刊スポーツ
就任6日目にして、こわもての指揮官の熱い姿勢は選手にも伝わっている。練習から「球際(で勝つこと)は最低限だ」と声を大にし、痛みをいとわない貢献を選手に求める。多くを語らずに見守ることが多かった堀前監督とは異なる雰囲気をピッチに作った。
▼【浦和】感極まり言葉にできず……。ヒーローインタビューで興梠慎三が本当に伝えたかったことは? | サッカーダイジェストWeb
解任に追い込んだのは選手一人ひとりの責任だと思いますし、そういうことをヒーローインタビューで言いたかったんですが、感極まって泣きそうになったので、自分のなかで止めました。堀さんが監督の時に(この勝利を)取りたかった
▼浦和今季初勝利 暫定指揮の大槻監督「選手は勝ちたいんですよ」― スポニチ Sponichi Annex サッカー
「選手は勝ちたいんですよ。だから、最後勝ちたいから、最後みんな疲れていたけど、あそこで頑張れる。相手も頑張ってるし、ちょっとの差で多分同点になったりしたもしたと思うんですけど、頑張って防いだ、走ったっていうのが良かったと思います」
▼トップ下でフル出場の柏木陽介、ミシャ時代の“3バック”回帰に「懐かしい感じ」(GOAL) – Yahoo!ニュース
柏木は前監督時代、中盤のゲームメイカーとして起用されることが主だったが、この試合ではFWと近く「持ち味を出せる」と話すトップ下で先発。ボールの出し手ともなれる10番はビルドアップの出口としても顔を出しながら、特に前半は存在感を示した。
▼浦和・大槻暫定監督、38歳平川を起用する大胆采配「特性を考慮した」 – サッカー – SANSPO.COM(サンスポ)
開幕5試合はテレビで浦和戦を見ていたという大槻暫定監督。「足が止まるのが早いな」という印象を持っていたという。それを踏まえて「前半から行けと言った。これまでの試合より消耗が早く、思いの外早い時間に足が止まってしまったが、ああいう精神性を見せてくれてよかった」と会心の一勝を手にした選手たちを褒め称えていた。
▼リーグ戦初先発の浦和の38歳平川「流れを変えなければいけなかった」 – サッカー – SANSPO.COM(サンスポ)
リーグ戦で初先発となった平川は「上手くいかず、自信がなくなり、チームとして戦いができなくなっていた」と難しい期間を振り返りながら、「選手、チームとして流れを変えなければいけない」と強い気持ちを持ってピッチに入ったことを明かす。