小学生の次男から質問されたけれどうまく答えられなかったシリーズです。今回は「踊り場」です。階段と階段の中間にあるスペースのことですよね。「踊り場」がどこにあるかはすぐに答えられますが、その由来がなんだったのかは分かりませんでした。
ということで「踊り場」をググってみました。
結論から書いてしまうと、なぜ「踊り場」が「踊り場」と呼ばれているのかは、はっきりと分かりません。たぶん、こういう理由なのではないか、というのはあったので、まずはそちらを紹介します。
「踊り場」の由来らしきもの
▼踊り場の意味 何故「おどりば」と呼ばれるようになったのか | Pando
ドレスを着た婦人達が階段の途中(踊り場)でヒラリ、ヒラリと方向を変えるのを見た当時の人々が「まるで踊っているようだ」と思ったのが踊り場と呼ばれるようになった始まりだと言われています。
踊り場(おどりば) – 語源由来辞典でも、同様の説が紹介されています。確かに「踊り場」で方向転換すると、踊っているように見えると思います‥‥が、そこから果たして「踊り場」と名付けられるほどだったのか、というと、ちょっと疑問も残るのですが。
『なぜ踊り場と呼ぶの?』調査 – ウィふり調査団|freeml byGMOでも同様の説が。
踊り場付き階段は、明治時代に西洋建築と供に伝来し、その頃のドレスで着飾った麗人たちが、折れ曲がった優雅な階段を上り下りする時に、ふわっとドレスの揺れる様が、舞台で踊っているように見えたので、踊り場と言われるようになったようです。
英語だと「Middle Floor」というそうです。
そもそもの「踊り場」は、階段自体をコンパクトにするためだったり、転落を止める危険防止の役割をしています。
また、経済用語として「踊り場」も使われますが、これは「景気が上昇する局面で、景気の回復が鈍り、横ばいの状態にあること」で、景気が良くなる時に使われるのだそうです。
横浜には「踊場駅」という駅があります。横浜市交通局(横浜市営地下鉄)ブルーライン(1号線)の駅で、
この地の通称は「またたびを食べた3匹の猫が踊っていた場所」とされる、地元に古くから伝わる「猫の踊り場伝説」に由来するとも言われている。
という、猫が踊っていた場所という通称の由来があるそうです。
ということで、ヒラリヒラリと踊っているように見えた方向転換の場が「踊り場」と呼ばれる由来とするのが有力のようですが、もし他の説をご存じの方がいたら教えてください。