イブニングで2014年に「劇画長谷川伸シリーズ 瞼の母」を書き終えた後(この作品もとても良かった!)小林まことが漫画家を引退していたとは‥‥その事実を知らなかったのですが(劇画長谷川伸シリーズが続くと思っていた)、また漫画家として、かつてヒットした柔道をテーマにしたマンガ「女子柔道部物語」で復活しました! 「消えた金メダリスト」からのFBメッセージ…柔道マンガの巨匠動かすという記事になっていました。
表舞台から消えた金メダリスト。ひょんなことで届いたフェイスブックのメッセージが縁で生まれた漫画「JJM女子柔道部物語」の連載がスタートします。原作を務めるのは、知る人ぞ知る女子柔道初の日本人金メダリスト。脚色、構成、作画を担当するのは、「What’s Michael?」などでも知られる漫画家の小林まことさんです。
三五十五が主人公の柔道マンガ「柔道部物語」は、連載時にヤングマガジンで読んでいました。ぼくがコミック青年誌を読み始めた時期と、ちょうど重なっているんですよね。
その後も「へば!ハローちゃん」「ちちょんまんち」「格闘探偵団」「関の弥太ッペ」「沓掛時次郎」などたくさんの作品を読んでいたのですが、まさか漫画家を引退して「晩年は音楽三昧の生活をしたい」とバンド活動に専念していたとは‥‥そんな漫画家が、復活するきっかけとなったのは!?
ある時、バンドメンバーから「みんな、フェイスブックのメッセージ機能で連絡をし合っているから、(小林さんも)始めて欲しい」と要望され、仕方なく15年5月にアカウントを開設したところ、ファンに見つかり、1日100人以上から友達申請が来るように。
その中の一人が1996年アトランタオリンピックで女子61kg級で金メダルを獲得した恵本裕子で「漫画のファンでした。おかげで、五輪で金メダルを取れました」とメッセージが届いたのだそうです。
すぐに自宅が近所だということが分かり、近所づきあいが始まります。引退し結婚、表舞台から消えていた恵本裕子の当時の裏話が面白く「この人を忘れちゃいかん。こんな面白いものを無視できない」と思うようになり「もう、これは我慢ならない」とマンガ化のオファーをしたのだとか。
恵本さんについて周囲に聞くと、「真面目で一生懸命やっていた」などという話はどこからも出てこないそうです。ただ、小林さんが感心したのは、ガッツがあるところ。
ということで、フィクションでありながらもほとんど実話だという「女子柔道部物語」の連載がイブニングでスタートしました!
主人公「神楽えも」の名前は、恵本裕子が周囲から「えも」と呼ばれていることによるものだそうです。
これは読みますよー! 毎号読んでますが、今号もAmazon Kindleにて購入です。
ちなみに「JJM女子柔道部物語」と「JJM」がついているのですが、これは書くのが長いと恵本裕子が省略して書くようになったのが始まりだそうです。