突然「過去のことはお互い忘れ、関係の改善を図りたい」と呼びかけたノーベル物理学賞・中村修二氏に対して、日亜化学工業がコメントを発表しました。「弊社への感謝で十分」=中村氏の関係改善呼び掛けに―日亜化学という記事になっていました。
同社は4日、「中村教授は今回の受賞について、弊社に対する深い感謝を公の場で述べられており、それで十分と存じております」とのコメントを発表した。
そりゃあ、そうですよねぇ。散々、口撃され、さらには裁判もした相手ですし、大層な言われようでしたから、日亜化学工業にしてみれば「今さら」なのでしょう、きっと。
中村修二氏は一緒に何かできればという呼びかけをした訳ですが、日亜化学工業は「15年前に弊社を退職された方」「何かをお願いするような考えは持っていません」と距離を取っています。
社長との面会に関しても「貴重な時間を弊社へのあいさつなどに費やすことなく、物理学に大きく貢献する成果を生み出されるようお祈りしています」とバッサリ。
中村修二氏とすれば、関係修復しようとしたアリバイができた、という時点でOKだったのでしょうか。それとも、本当に関係修復したいと考えていたのでしょうか。いずれにせよ、両者の関係はこのまま、で変わらないということです。
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中村氏は文化勲章の親授式があった3日に記者会見し、日亜化学工業に対し「過去のことは忘れて関係を改善したい」と呼び掛けていた。