「御酒塾(四谷)」のことを検索しても、食べログやぐるなびは出てきません。入店するには会員証が必要、完全なる会員制の日本酒クラブなのです。そんな秘密クラブのような場所に、縁あって行かせて頂くことができました。もう感動。感動の嵐。やっぱり日本酒と美味しい和食のマリアージュは素晴らしいですね!!
「御酒塾(四谷)」に行ってきた!
四谷三丁目駅から徒歩5〜6分くらいでしょうか。住宅街にあるリカーショップの2階に「御酒塾(みきじゅく)」はあります。最初は「え、ここでいいの?」と戸惑いましたが、ひっそりと2階に店舗はありました。
階段を上がってのけぞったのは、会員証の認証システムがあったからです。マジっすか!
一見さんお断りの店には何度か行ったことありますが、こんな風に会員証の認証システムを導入している店舗は初めてですよ。徹底してますね〜。客層を想像してしまいます。近所には慶応の病院もありますし。
テーブルに置かれていたのが、この日の日本酒メニューです。「夏の生酒を楽しむ会」ということで、広島県、山形県、岩手県の日本酒がラインナップされていました。「華鳩」「千代寿」「菊の司」の3種類ですが、どれも呑んだことのない銘柄でした。
こちらがコース料理です。料理のタイミングに合わせて、日本酒も供されていきますが、それぞれの料理にどうしてその日本酒が合うのかといったことや、出てくる日本酒の蘊蓄を伺いながら、料理と共に楽しむことができます。蘊蓄のお陰で、純米酒と料理の旨さが3倍増しました。
先付。日本酒ですね、これは。
最初の「華鳩」。冷え冷えの状態がキープできるよう、酒器の中には氷が入れられるようになっています。刺身に合います。
刺身。美味い刺身を食べると、純米酒が欲しくなる身体になりました。
ほわっほわの鰻。鰻もやっぱり日本酒ですよなぁ。ほわぁ。
そして驚いたのが、この酒器!
こんなの見たことないです!
酒をついでつがれて、ではなく、自分のペースで日本酒を呑んで欲しいから、このような酒器があるのだそうです。コーヒーでも作りそうな雰囲気ですよね。
どうやって使うかというと?
グラスを下から持ち上げると、蛇口(?)が開き、日本酒が出てくる仕組みとなっています。チュルルルルル♪
これいいわー。一家に一台、欲しいわー。
珍しい酒器で頂いたのは「千代寿」。
炒りじゃこの寄せ豆腐。豆腐もクリーミーで旨し。
はもとゴーヤの天麩羅。ゴーヤって、天麩羅も美味しいんですね! もちろん、はもの天麩羅も美味しい。塩で頂きました。
3種類目の純米酒は「菊の司」。こちらは無濾過。それぞれに酒器が変わってくるのも趣があります。
地鶏つくねと冬瓜の炊き合わせ。鶏つくねって、もしかすると最も大好きな食べ物の一つかもしれない。って思いくらい美味しかった!
〆は信州の青しそ蕎麦。
最後に甘味。美味しい料理に話も弾み、あっという間に感じましたが、実際にはじっくりと時間をかけて、全てのメニューを頂きました。
いや〜〜〜‥‥夢のような時間でした。会員制だからお高いのかと思ったのですが、これで確か6,500円くらいだったと記憶しています。4人で日本酒の四合瓶が3本ですから、お酒もけっこう呑んでますし、料理のクオリティも高かったですし、本当にこの値段でよろしいのですか、という気持ちのなる素晴らしさでした。
店主の大越氏の説明(と低音のウィスパーボイス)が素晴らしく、ぜひまた訪れたいと思う店の一つになりました。ただし、会員制なので自分の力ではどうにもならない訳ですが‥‥また機会があれば、何をさておいても行きたいと思います!!
ごちそうさま!!!!!
御酒塾(四谷)
住所:東京都新宿区信濃町2-3