最近、ブログ論を目にすることが度々ありました。「ブログはもう終わりだ」とか「ブログ論」というのは、数年周期で盛り上がっては終わります。だから、特に触れることなくいたのですが、なんとなくツイートしたものが、思いがけず多くのリツイートを頂いたので「ネタフルのブログ論」としてまとめておくことにしました。
まずはリツイートして頂いたツイートを掲載しておきます。
最近、ブログ論がまた流行っていますが、ブログ論に左右されないというのがぼくのブログ論です。言葉遊びみたいですが、かくあるべしというのはブログにはないと思うんですよね。たまたまそのやり方がその人に合っていた、というだけで。「こうした方がいいかも?」という提案はありますが。
— コグレマサト (@kogure) 2014, 1月 14
月間1000PVの人、1万PVの人、10万PVの人、100万PVの人、ブログを始めて1年の人、3年の人、5年の人、10年の人、それぞれ見える景色が違うんですよね。だから面白いし、ブログ論としてくくることも難しい。共通するのは、なんでも書き続ける、ってことですかね?
— コグレマサト (@kogure) 2014, 1月 14
プロブロガー:コグレマサトさん(@kogure)のツイートに見るブログの本質 – シルタス!という記事でも触れて頂きました。ありがとうございます。
簡単にいうと、ブログを書いている人それぞれが見ている景色が違うので、一般的なブログ論として括るのは難しいよね、という話でした。そのため、これも「ネタフルのブログ論」としています。
もちろん、先を行っている人の意見は参考になるところは耳を傾けるべきですが、こうあるべき、そうあるべき、と考える必要はないのかな、と。真似しようとしても、真似し切れるものでもないですしね。
まあ、ブログを書いているといいことも悪いこともあるんですよ。だから、そうしたことに一喜一憂しないことが大事ですよ。PVも水物で、増えたり減ったりしますから。「○○なこと、あったよね〜」と、いずれ笑い話になります。
で、その上で「自分がこうしてきて良かったこと」で「ブログを書く上で普遍性があるのではないか」と思われるものを、まとめておきたいと思います。この内容は「マキコミの技術」や「プロブロガー本」で書いたこととかぶります。
コツコツ継続
ブログで大事なのはコンテンツです。読んでもらう中身が必要です。もちろん読者も大事ですが、まずは自分が興味を持てることを書くことが重要です。自分が興味をもてないと、継続することができませんから。内容は興味があればなんでも良いと思います。日記でも。自分用のメモでも。ただし、大事なのは継続することです。継続して積み重ねることで、記事の”地層”ができます。この”地層”は、自分の役にも立ちますし、誰かの役にも立つかもしれません。続けている内に、周りにいた人も減り、いつかオンリーワンになる時もくるかもしれません。
ギブ&ギブ
情報は出し惜しみしません。自分が記事を書くことで、テイクは期待しません。しかし、情報のあるところに情報は集まります。知らず知らずのうちに、情報が集まる環境が整っているでしょう。とにかく、記事を書き続ける。それでどうなるか分からなくとも。記事を書き続けることで、記事の”地層”は厚さを増します。その記事に助けられた人は、何らかの形で恩恵をもたらしてくれるかもしれません。しかし、それは最初からは期待できません。いつかそういうことがあるかも、くらいです。
一歩前に踏み出す
「面白い」と思ったら、書きましょう。「これを書いていいのだろうか?」と思ったら書きましょう。記事を書かないと、ネットでは存在感を示すことができません。よくあるのは「あのブログで書いてあったから‥‥」というものですが、読者は必ずしも同じではありませんし、感想も同じにならないはずです。記事を書くことだけに留まりません。あのブロガーに会いたい、あの商品を試してみたい、少しだけ積極的になるために、一歩前に踏み出します。
結果的に
ブログを書いて生活する人も増えましたが、最初からそこを目指していた人は多くないのではないでしょうか。「結果的に」ブログで食べられるようになったのではないでしょうか。ぼくもそうです。情報発信を続けていたおかげで「結果的に」ブログで食べられるようになったし、出版の話も舞い込んできました。ネットではログが残ります。そのログが、幸運をもたらしてくれることがあります(金銭的な成功だけでなく)。で、あるならば、そのログ=記事の地層はできるだけ厚い方がいいと思いませんか?
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記事の”地層”ということを考えると、ブログにショートカットはないということが分かると思います。もちろん、中には少ない記事数で膨大なアクセス数を稼いだり、更新する記事の多くが人気になる人もいるでしょう。でも、それは才能だと思います。なかなか真似られるものではありません。だから、ぼくは「たくさん書く」と「やめない」ことで、ここまでやってきました。
「たくさん書く」も才能だと言う人もいるかもしれませんが、では「やめない」だったらどうでしょうか?
「ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である」を執筆しているいしたにさん@みたいもん!は、冗談めかしてこんなことを言います。「みたいもん!は色々なものがネタフルの1/10」と。主にアクセス数の話だったりしますが、でもブログの記事をフックに、内閣官房のアドバイザーをしたり、バッグプロデューサーになったり、面白いことをたくさんしています。それはやはり、ブログの記事の”地層”を通じて、いしたにさんが「面白い人」と認識されているからに他なりません。
いしたにさんは、たくさんの記事を書くタイプのブロガーではありませんが「コツコツ継続」して「ギブ&ギブ」を続けて「結果的に」いまの面白い場所に立っている人です。
だから、なんだろう‥‥
あれこれ考えてないで書きゃいんだよ!
Don’t think. Keep on blogging.
と、全てをぶっ壊すようなことを書いて締めくくりたいと思います。書き続けたその先は、誰かのブログ論でなく、あなたのブログ論、ですよ。ありがとうございました。
続きを読みたい方は、いしたにさんの「ブログ10周年、今から10年先に向けてブログを書くとはどういうことか?」をご覧ください。
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言い訳など
「プロブロガー本とか書いていただろう」というご意見もあるかと思いますが、あれはブログ人気を再興したくて書いた本でありまして、分かりやすいフックになる言葉として選んだと言い訳させて下さい。
“釣り”や”煽り”などPVを稼ぐ手法はありますが、長期的な視点で見ると幸せにならない戦略なのかな、と個人的には思っています。何をするにも「そういうブログ」だという印象は、なかなか拭えないですからね。信頼を築くのに時間はかかりますが、壊すのは一瞬です。