プラズマテレビはなぜ衰退したのか?

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パナソニック、プラズマテレビから撤退というニュースをお伝えしましたが、そもそも、なぜプラズマテレビは衰退したのか、気になっている人も少なくないかと思います。春先のプラズマテレビはなぜ衰退したか–旗振り役パナソニック会長退任へという記事があったのでご紹介しておきます。

「プラズマテレビの売りは大画面で高精細映像が楽しめること」。当時の液晶テレビは20~32インチ程度が限界で、ブラウン管でも36インチまで。薄型で高精細、しかも50インチ以上の大型となるとプラズマテレビ一択で「その棲み分けは将来も続くだろうと見られていた」(川田氏)というわけだ。

大画面で高精細映像を楽しむにはプラズマテレビしかなくて、その時代が続くだろうと思われていたところに、液晶テレビが驚くべき進化を遂げた、というのが、プラズマテレビ衰退の理由のようです。

「2009年のシャープ堺工場稼働によって50インチ以上の大型についても生産ラインが確立」され、液晶テレビもプラズマテレビ並の価格で大画面が登場するようになった、と。

加えて、省エネ志向も響いたということです。

液晶テレビの雄であるシャープがテレビCMなどで「液晶は低消費電力」というイメージ戦略を全面に打ち出すと、プラズマテレビは「大型、高精細の薄型テレビではあるが、消費電力も大きい」というマイナス面がクローズアップされるようになり、ますます同じ土俵での勝負が厳しくなっていく。

当初から、プラズマテレビは消費電力が大きいという話はありましたが、価格帯や性能が同じになってくると、低消費電力の液晶テレビが好まれるようになった、ということですね。

「液晶は32インチまで、それ以上はプラズマテレビが主流」という見通しで設備投資をしていたパナソニックには、厳しい時代がやってくることになりました。

一方の液晶テレビですが「液晶、プラズマのさらに先を担うとして期待された有機ELすらも液晶が凌駕する勢い」ということで、さらに進化を続けているということです。