サトウの切り餅が特許侵害…知財高裁中間判決という記事がありました。えっ、切り餅が特許侵害!? いったいどんな!?
切り餅の側面に切り込みを入れ、焼いて膨らんだ時に表面が破れないよう工夫した特許権が侵害されたとして、包装餅で業界2位の「越後製菓」(新潟県長岡市)が、同1位の「佐藤食品工業」(新潟市)に対し「サトウの切り餅」など5商品の製造・販売差し止めや損害賠償を求めた訴訟で、知財高裁(飯村敏明裁判長)は7日、特許権侵害を認める中間判決を言い渡した。
特許侵害として「サトウの切り餅」の業界1位「佐藤食品工業」を訴えていたのは、業界2位の「越後製菓」でした。
切り餅にどんな特許が!?
と思ったのですが、こんな特許だそうです。
越後製菓は「切り餅の上下面ではなく側面に入れた切り込み」の特許を出願し、2008年に登録された。
切り餅の上下だけでなく、側面にも切り込みが入っているのが、特許だったのだそうです。
「越後製菓」の切り込みは側面だけなのに対して「佐藤食品工業」の切り餅には上下側面に切り込みが入っており、特許の範囲が争点となっていたそうです。
結局「側面に切り込みが入れられていれば、上下面の切り込みの有無にかかわらず、越後製菓の特許権を侵害する」と判断されました。
「焼いて膨らんだ時に表面が破れない」ための工夫というのが、切り込みなのですね。それをどこに入れておくか‥‥「佐藤食品工業」では「今後の損害額の審理でも争う」としています。