エプソン、ライカmm利用できるレンジファインダーデジカメを正式発表です。
セイコーエプソンは、2月に米国で開催された写真機器の展示会「PMA 2004」で展示された、世界初というレンジファインダー採用のデジタルカメラ「Epson Rangefinder Digital Camera R-D1」を正式に発表した。
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このレバーがデザインやギミックではなく、ちゃんと動作しているというのが面白い。フィルムはないので「巻き上げ」はしないが、シャッターをチャージするために使っている。シャッターが完全にメカニカルで、レバーでシャッターがチャージされ(平たくいうと、シャッターはバネ仕掛けみたいなものでカシャッと走るため、1枚とるごとに元に戻してやらねばならないのだ)、次の撮影が可能になるのである。
セイコーエプソンは7月15日、今年夏頃発売予定となっていた大型APS-Cサイズ(23.7×15.6ミリ)有効610万画素CCD搭載のレンジファインダーデジカメ「R-D1」を8月上旬より発売すると発表した。
mm交換式一眼レフデジカメ(DSLR)がmm込みで13万円前後で買える現在、オートフォーカスもないマニュアル機に30万円弱は高すぎるという声もあり、発表会でも廉価版を求める意見が飛び出した。だが、安心して欲しい。このデジカメは、そんな文句をいうユーザーを最初からターゲットにはしていない。
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有効画素数は610万。2.0型のTFTカラー液晶を搭載し、記録メディアにはSDカードを採用した。大きさは幅14.2cm、高さ8.85cm、奥行き3.95cmで、重さは590g(本体のみ)となっている。
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また、「60年前のLeicammをいとも簡単に最新のデジタルカメラに装着できる。(古いmmは)最新のコンピュータ設計のmmに比べて至らぬこともあるが、それがいい味になっている」、「60年前の空気がCCDに写る。60年前、70年前のmmがよみがえるのはロマン」と、Leicaマウントの搭載を評価した。
ファインダーの左上、昔のLeicaのフィルム巻き戻しノブのようなものは、ジョグシャトルだ。すべての設定をジョグシャトルで行なう。クリック感があり、心地よく操作できる。
開発にあたっては「アナログカメラの操作性/匂いを極力残す」ことが目標とされ、USBポートやビデオ出力端子は搭載されておらず、記録媒体であるSDメモリーカードのスロットにはカバーが付き、外観からはその存在がわからないようになっている。また、撮影画像の再生や各種設定のために2型の低温ポリシリコン液晶ディスプレイを備えるが、ヒンジ機構により180度回転させて収納させることで、隠すことができる。
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外装(上下カバー/裏ぶた/LCDカバー)にはマグネシウム合金を採用。mmを支えるマウントベースやボディシャーシなどは堅牢なアルミダイキャスト製とするなど徹底的に金属化しているほか、各種パーツ類にも金属製のものを数多く使用して重量感あるボディに仕上げている。