PearPC体験記 -その1-という記事より。
さて、今回は「PearPC」について。耳ざとい読者はもうご存知かもしれないが、最初のバージョン(v0.1)が公開されたばかりのx86マシン用PowerPCエミュレータだ。LinuxやDarwinなど各種PC-UNIXの動作が確認されているほか、OS Xも動作するとのことなので、筆者の手持ちのPC(Athlon MP 2.0GHz×2/512MB、Windows XP Professional SP1が動作)で実際に検証してみた。
まだバージョン0.1ながら、Mac OS Xが動作するのは非常に興味深いですね。さらに筆者によると、
GPL準拠のオープンソースソフトウェアであり、BochsやMac On Linux(MOL)といったGPLなコードが含まれているため、しばらくしてからプロプライエタリな(有償の)ソフトに転じる可能性はゼロと言っていいだろう
ということです。「PearPCプロジェクトが順調に進展し、OS Xが実用的な速度で動作するようになれば」ドキドキします(笑)
「PearPC」におけるMac OS Xのインストール画面までは見られるのですが、続きは次回だそうです。うーん、楽しみ。
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WindowsアプリをOS Xで!? 〜Darwineを試す〜ということで、Mac OS XでWindowsアプリケーションの実行を可能にするというDarwineの試用レポートがありました。