練習通りだったという、柏木の素晴らしいゴールに、久しぶりに途中出場したセルのゴールで2-0でアルビレックス新潟に快勝しました。ホーム、埼玉スタジアムでの勝利は5月以来です。
2010Jリーグ・ディビジョン1 第24節
浦和レッズvsアルビレックス新潟
2010年9月25日(土)16:03キックオフ・埼玉スタジアム
試合結果
浦和レッズ2-0(前半1-0)アルビレックス新潟
得点者:45+1分柏木、81分セルヒオ
入場者数:31,973人
最近の調子を考えれば、勝利する確率はかなり高いだろうとは思いました。とはいえ、なかなかリズムを掴むことができなかったのは、やきもきしましたが。
リズムさえ掴むことができれば、パスワークから相手を崩し、ゴールに迫ることができます。以前はフィニッシュに難ありと感じましたが、最近は危険度は増しているでしょう(まだまだ危険になって欲しいですが!)。
金髪・銀髪の細貝・柏木コンビ、今節も非常に良かったです。お互いがそれぞれの持ち味を発揮できるようになったのも、阿部勇樹が移籍し、それぞれがリーダーを自覚したからでしょうか。
スタジアムの客入りも懸念されていますが、しかし、どんな時でも浦和レッズをサポートするという人たちだけが集う、とても濃密な空間になっていると感じます。
何があってもサポートするという心構えの人たちが、いわばベースとなるサポーターは3万人強ということなのかもしれません。
勝利していけば、いずれ上位争いに顔を出すようになれば“強い浦和レッズ”が好きだった人たちも、自然と戻ってくることでしょう。
スピラノビッチの負傷退場には慌てましたが、山田暢久、坪井のベテランコンビが凌いでくれました。久しぶりに坪井のオーバーラップに、スタジアムも沸きました。
岡本も19歳とは思えない、落ち着きを見せています。セルの得点も、ペナルティエリアで倒れた岡本が足を伸ばして触ったボールから生まれました。
久しぶりの埼玉スタジアムでの勝利、歓喜の瞬間。
勝ち点を3つ積み上げ35、順位は8位に。
3位ガンバ大阪の勝ち点は43です。
涼しくなり、選手たちの運動量もさらに上がるでしょう。惜しい勝ち点を落とさずに、あとはどれだけ積み上げられるか。
フィンケ監督は次のようにコメントしています。
守備、中盤、攻撃と、それぞれのポジションの選手が役割を果たしただけではなく、ピッチに立っている選手たちが、お互いに助け合って優れたプレー披露していました。特に、ボール際で数的優位を作るということを、実践できていましたし、そういう意味では、私たちが勝利を収めたのは、妥当であったと思います。そして、私にとってとてもうれしいことは、柏木陽介が徐々にですが、チームの軸としての責任を持つようになってきているということです。細貝とともに中盤の底でとても優れたプレーを見せていると思います。
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柏木陽介
「いつも練習で狙っている形なので、入ってよかったです。軌道が見えて、入ったなと思いました。シュートを打つと決めていたのもよかったのかもしれません。迷いがなく、シュートを打とうと思っていて打ったことも、ゴールにつながった一つの要因だと思います。
(ボランチで守備もしながら点に絡む動きができてきたのでは?)もっともっと出ていきたい、クロスに対してもっと入っていきたいという気持ちがありますが、今日はスルーパスもあったしよかったです。諦めずにやることが大事だと思います。
守備でも中盤の底で攻撃の芽を摘み、無失点。チームは6試合連続で負けていないが、柏木は「連勝もしていない。連勝がチームを調子づける」と早くも次節、大宮との「埼玉ダービー」に目を向けていた。
ここ5戦負けなしの浦和はFW田中が8月14日名古屋戦以来6戦ぶりに先発した。前半15分にDFスピラノビッチが頭を強打し担架で運ばれた。同29分にFWエジミウソンがゴール前でシュートも、ポストに弾かれる。同ロスタイムにMF柏木がミドルシュートを決め浦和が先制、そのまま1-0で前半をリードして折り返した。
浦和の柏木が得意の左足で決勝ゴール。ゴールほぼ正面からのミドルシュートに「いつも練習でやっている形。入って良かった」と淡々と振り返った。
J1第24節第1日(25日、浦和1-0新潟、埼玉)柏木が得意の左足で決勝ゴールを挙げた。ゴールほぼ正面からのミドルシュートに「いつも練習でやっている形。入って良かった」と淡々と振り返った。
「久しぶりに堂々と上を向いて歩ける。何より自分のゴールで勝てたのがうれしい」。前半ロスタイムに先制ミドル弾を決めたMF柏木が、声を弾ませた。
浦和は0―0の前半ロスタイムにMF柏木がミドル弾。今季、広島から加入し「今まで遠慮があった。開き直れた」と本来のはっちゃけキャラを取り戻した。ホーム公式戦9戦ぶり勝利で10位から8位に浮上。「確実に成長している。素晴らしいチームになることを誰も妨害できない」とフィンケ監督は胸を張った。
浦和ではクラブ首脳らへの印象を考えて黒髪を貫いてきたが、前節18日の清水戦前に広島時代と同じ金髪に戻して原点回帰。「やっといつもの自分に戻ってきた感じ。これからは調子に乗っていきます」と口も滑らかになってきた。
後半27分から出場すると、相手守備のすき間へ走り込みリズムをつくった。同36分にFW田中からのパスを受け右足でチームの2点目をゲット。放ったシュートはこの1本だけだったが「シュートを打って終わるか、打たないで終わるかで全然違う。フィニッシュまでいけてよかった」と満足げ。
「ヤマさん(DF山田暢)には練習でも見たことがないと言われたけれど、本番で決めたオレの勝ちです」。お立ち台で感謝をジョークに代えて表した。