ケガ人に代表選出と、サブのメンバーを若手で揃えなければならないほどの陣容だったのですが、見事に若手がそれに応えてくれた試合となりました。
サイドバックの西澤代志也が細貝とワンツーを決め見事なゴールを叩き込むと、後半にはセルの見事な得点シーンも見られ、さらに高橋峻希がフル出場したり、濱田水輝が出たりと今後に期待の持てる結果でした。
林と赤星の途中出場も、経験という意味では次に繋がっていると思います。
2009年5月30日(土)15:00キックオフ・埼玉スタジアム
試合結果
浦和レッズ2-0(前半1-0)アルビレックス新潟
得点者:28分西澤、56分エスクデロ
入場者数:27,446人
後はやはり、坪井と山田暢久という急造センターバックが非常に安定感を見せた守備をしてくれたことも大きいでしょうか。
もともと山田暢久は対人に強いのであまり心配はしていなかったのですが、非常に集中していて、本当にそつなくこなしていたと思います。
細貝と鈴木啓太も良かったですね。鈴木啓太の勘が戻ってきたのも嬉しいですし、それを受けて細貝もパワフルに動き回ることができます。
とりあえず補強無しの今シーズンですが、各選手がレベルアップしていることを実感できる試合でした。それにしても、こんなに若手が短期間で成長するとは思いませんでした。
一方、高原に復調の兆しが見えるようになったのは良いですがまだまだですし、アレックスも守備にムラがあるので心配だったりと、ベテランがうまく馴染めていないのかな、とも思います。チャンスがあれば、若手がどんどんポジションを奪ってしまいそうですよ。
とはいえ、エマージェンシー的な試合で選手の緊張感も高かったでしょうから、水曜日の駒場での試合がどうなるか、ですね。
「彼の選手としての質を考えると、まだまだ十分にJリーグで活躍できる、その実力を持っていると思います」とタンココーチをフィンケ監督が評しているように、ケガ人の問題は深刻だと思います。
というか、ヘタにどこからか選手を獲得してくるよりは、いっそのことフィンケサッカーの理解であるタンココーチを現役復帰させた方が、選手間との意思疎通などでもメリットがあるのではないでしょうか。
それにしていても見ていて思うのですが、ポジションが流動的でも若手は全く問題なくこなしているように見えるのですが‥‥見ていて頼もしいですよね、ユーティリティっぷりが。
これまでにチームを去っていった若手の数は知れず‥‥フィンケ監督に出会っていたら、見事な大輪の花を咲かせた選手も少なくないでしょうね。たられば、という話ではなく、やっぱり監督が重要なんですよね、と。
もちろん、さまざまなものがあったわけですが、一つ言えるとしたら、とてもよかった4バックの機能ではないでしょうか。4バックは、今日は非常に組織的に動いていたと思いますし、ここで上げなくてはいけないのは、やはりセンターバックの山田暢久と坪井慶介だと思います。彼ら2人はとても優れたプレーをしたと思っていますし、この2人の選手は空中戦にも強いですし、瞬発力もありますし、とても冷静なプレーをすることができます。そして1対1を恐れていません。彼らがしっかりと1対1に臨むことによって、数的優位な状況を作ることができるわけですし、彼らのポジショニングも非常に優れたものがあったと思います。ですので、今日の4バックは、本当にここ数週間なかったほどの素晴らしい機能を見せていました。
急造布陣の浦和が勝利した。日本代表に招集されている闘莉王ら4人に加え、出場停止やけがで多くの選手を欠き、右サイドバックの山田暢が「今までやったことがない」と話すセンターバックに入る緊急事態。
またまた新星が誕生した。「ゴールの場面は、頭の中が真っ白になって覚えてません」。前半28分、浦和ユース出身の若武者、DF西沢が記憶すら吹っ飛ばしたゴールシーンは、あまりに鮮やかだった。自身のパスカットから細貝と華麗にワンツーを決め、最後は左足でフィニッシュ。周囲の選手からもみくちゃにされた。
「初めての埼スタは、サポーターが多くて力になった」ユースから昇格4年目にして公式戦初ゴールだ。昨季まで3年で公式戦出場わずか36分。「(結果が出ないまま)普通は4年目までチームに残さないが、西沢はキックに特別なものがあるから」(浦和幹部)というクラブの期待についに応えた。
西沢は2点目を挙げたエスクデロとともに浦和ユース出身。この日は、同じくユース出身で19歳の高橋が先発し、浜田は後半途中からピッチに立って快勝に一役買った。フィンケ監督は「長期的なチームの成長を考えると、たくさんのうれしいことがあった」とほおを緩めた。
1次リーグ6試合を行い、A組は浦和が2―0で新潟を破り、得失点差で大宮を抜いて首位に浮上した。
この日は、ともにユース出身で19歳の高橋が先発し、浜田は後半途中からピッチに立って快勝に一役買った。追加点のエスクデロは「レッズが狙いを持ってやっていることを僕らが表現できた」と胸を張った。
浦和はベテラン勢も奮闘した。33歳の山田暢は生涯で初めて4バックのセンターバックで起用されながら、新潟を完封。試合後、フィンケ監督から「山田暢の戦術眼が素晴らしかった」と高く評価された。また、橋本社長は眠れるエース高原を称えた。終盤、ゴール前の決定機で空振りする場面もあったが、全盛期をほうふつさせる五厘刈りでチャンスを量産。「今までの動きと見違えた。本人にも直接伝えました」と話していた。