浦和レッズ・フィンケ監督「もう少し日本語を話せるようになったら最新情報を得るために新聞社に連絡したい」

4月14日のトレーニング後のフィンケ監督のコメントです。原口元気と山田直輝が、U-20代表候補に選ばれたことなどについて語っています。

「代表のトレーニングキャンプと言いながら、Aの代表チームではありません。もしかしたらメディアの皆さんの方が、私よりも詳しい情報を持っているのかもしれませんね」

相変わらずのフィンケ節というかなんというか、サッカー協会やマスコミにチクチクしています。

自分が持っている情報ですと、今回は本来であれば代表のキャンプを行ないたかった、ところが海外組がキャンプに参加することができない、しかもACLもあって、ACLに参加するチームの代表選手もこのキャンプに参加することができない、なのでこのような状態だからこそ、若手だけを集めたキャンプをやろうという形で、協会の方から企画されたものだと思っています。

「本当の意味での代表のキャンプとは思っていません」とフィンケ監督。必ずしも、今回の招集を快く思っていないようです。

さらに、事前に原口元気が代表に招集されるという情報が流れてたいのですが、そのことに関してもチクリ。

今回、一つ、気付いた点があります。それは私たちクラブの方に正式に連絡を受ける数日前にいくつかの新聞の方で、このような代表のキャンプが行なわれて、このような選手が招集されるということが発表されていたことです。もし私がもう少し、日本語を話せるようになれば、今後、最新情報を得るために新聞社に連絡をしたいと思います

フィンケ監督からしてみれば、誰が代表に招集されるかという重要な情報が、事前にマスコミにリークされていることが信じられないのでしょう。

そうやって事前に情報が漏れることで、本来だったらないはずの軋轢が生まれてしまうこともあります。原口元気が代表招集に難色を示したように、選手に動揺も走るでしょう。

これまでのクラブ、選手とマスコミの間には、仲良くなってコメントをするという日本的な関係が築かれていたのだと思いますが、もしかするとそういうものを改める時期がきているのかもしれません。

今シーズンの浦和レッズは情報が漏れることがないよう、選手が勝手にマスコミに話をすることは禁止されています。また、このコメントのように、フィンケ監督の会見の全文がオフィシャルウェブで読めるようになっています。

サポーターとしてはこれで十分です。監督とクラブが何をどう考えているのか、それを知ることができれば。

誰が代表に選ばれるとか、どの選手が不満を持っているとか、そういう噂話ではなく、どういう意図でどのような練習が行なわれていたとか、もっと現実的な話を知りたいです。

昨シーズンは選手が勝手に喋りだし、チーム関係者が情報をリークすることで、クラブがバラバラになっていく様子を見てしまいましたから。

でもこういう体制はきっと、マスコミからすると面白くないのでしょうね。社長交代が報じられる時も変な煽りがありましたし‥‥。

きっと、サッカー協会、スポーツ新聞も変革の時なのでしょう。