ユーザ参加型の日本語入力システム「Social IME」

慶應義塾大学理工学研究科で、ユーザ参加型の日本語入力システム「Social IME ~みんなで育てる日本語入力~」が開発されています。

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芸能人の名前や漫画の作品名などの単語が変換できなかったことはありませんか? Social IMEでは、ユーザーが単語を登録すると、共有辞書に追加され、すべてのユーザーで登録された単語が共有されます。 だからみんなで単語を登録することで、変換できなかった単語を変換できるようになるのです。

IME(Input Method Editor)というのは、日本語を入力するシステムのことです。OS標準のものであったり、ATOKなどがそうです。

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今回、開発されたのは「みんなで辞書を共有する」という、ソーシャルなIME「Social IME」ということで、みんなで使うことでどんどん賢くなっていくのだとか。

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細かいところでは自分好みの変換というのがあったりする訳ですが、芸能人の名前などは、勝手に辞書が成長してくれると確かに便利です。

たくさんの人がこのように単語を登録すると、変換できる単語が増えていき、どんどん便利になっていく。 つまりWikiPediaのように不特定多数が編集することで、 日本語入力の辞書が自律的に成長していくシステムなのです。

ちょっと使ってみたいと思ったのですが、残念ながらWindows版しかありません。ぜひとも、その辞書を利用できるMac版も‥‥期待したいですね。

さらに、携帯電話のような予測変換による入力効率のアップも期待できるということです。

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PC初心者を対象とした実験によると、Microsoft Office IME 2007と比べて入力時間が21%、キー操作が26%削減されました。

予測変換のエンジンは「膨大なWebページの文章から単語の使用頻度などの統計量を抽出」しているのだそうです。ネット的だ。

「オープンなWebから集合知のパワーを借りて変換に活かす機能」ということです。ネット的すぎる。

今後もどんどん成長していくのでしょうね。楽しみな取り組みですし、大学発というのが、また夢があって良いじゃないですか。

プレスリリースによれば、

本研究は修士課程の学生が行い、2007年度に独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の未踏ソフトウェア創造事業に採択されました。

ということですよ。将来的にはベンチャー起業したりするのでしょうか。いろいろと楽しみなプロジェクトですねぇ。