竹熊健太郎氏の「篦棒な人々ー戦後サブカルチャー偉人伝」を献本でいただきました。ありがとうございます。
編集家である竹熊健太郎氏による“篦棒な人々”へのインタビュー集です。「クイック・ジャパン」での連載がもとになっているそうです。
インタビューをしているのは、
・康芳夫(マルチプロデューサー、虚業家)
・石原豪人(挿絵画家、画怪人)
・川内康範(月光仮面原作者、生涯助ッ人)
・糸井貫二(全裸の超・前衛芸術家)
といった4人です。
戦後のサブカルチャーで活躍した人たちで、最近では川内康範氏の名前はよく目にする機会がありましたね。
知らないと思っていても、康芳夫氏は「オリバー君」を呼んだ人だったり、川内康範氏は「月光仮面」の原作者だったり、です。
パラパラとめくっていくだけでも、なんかこう圧倒的なパワーがこちらに迫ってくるというか、すごいんですよ。ちょっとめくって読むだけですごい。話が。
自分の信じる道を豪快に歩いている人たちですから、迷いもないです。よくぞこれだけの人にインタビューしたし、よくぞ会話したと。
最後に「その後の篦棒な人々」が書かれているのですが、糸井貫二氏のエピソードがすごい。
50年間生き別れていた息子が見つかり会いにいき、全裸になって「父を許してくれ!」と土下座して詫びたのだそうです。さすが「全裸の超・前衛芸術家」です。篦棒すぎる。
“篦棒な人々”の篦棒な話です。読むしかないでしょ。
▼篦棒な人々ー戦後サブカルチャー偉人伝 [河出文庫 た24-1] (河出文庫 た 24-1)