プレスリリースでクチコミを生み出した報告エントリー

金なしコネなし彼女なしの冴えない奴が0円で口コミを生み出すなら、手間とタイミングを重視するべし。というエントリーより。

このエントリーでは、金なしコネなし彼女なしの大学生が、0円で口コミを生み出した背景と戦略、そして課題をまとめます。

WYSIWYG型CSSデザインツール「CSSEZ」というエントリーで紹介した「CSSEZ」の管理者が、ブログで「金なしコネなし彼女なしの大学生が、0円で口コミを生み出した背景と戦略、そして課題」をまとめていました。

さっきトラックバックが届いたばかりのネタでございます。あちちっ。

ブログでどのようにクチコミを起こすか? ということを考えたときに、

・ブロガーにプレスリリースを送る

というのは一つの方法として挙げられし、思い浮かべる人も多いことでしょう。

1記事200円といった種類のサービスも、有料でブロガーにプレスリリースを届けていると考えられなくもありません。

しかしここではそうした有料サービスを利用せずに、0円でクチコミを起こした手法がまとめられています。

ただ単にプレスリリースを送るだけでなく、

・送付先
・内容
・タイミング

を戦略的に考えていたそうです。

ただでさえ相手を煩わせる行為ですから、むやみやたらに送るのは自殺行為に等しいと考えました。

これ、実はとても重要ですね。

最近はネタフルでもプレスリリースを頂くことが多いのですが、なぜ送られてきたのだろう? と思うことがあります。

今後はブロガーに届くプレスリリースの数も増えていくと思うのですが、「なぜ送るのか」ということがより重要になる気がします。

送信先として選んだのは「そのサイトのファンだと自身を持って言えるサイト」とも書かれていますが、ぼくも人間なので「いつも読んでいます」とか書いてあったり、やたらとネタフルについて詳しかったりすると、内容まで目を通すこともあります。

それは余談ですが、次に大切なのは内容で「CSSEZ」では、

例えばネタ帳さんには「まとめ」や「××すべき○個の□□」に使いやすいように特徴をリスト形式にしたものを送付し、小粋空間にはMovableType形式でのダウンロードやブログでの利用方法などを前面に押し出した内容を送付しました。

ということをしていたそうです。これはブロガーとしては非常にありがたいのではないでしょうか。

普段からネタを探していますし、プレスリリースで最新情報を頂けるのはありがたいのですが、それを読み解くのに時間がかかったりするとちょっと大変だったりしますので。

分かりやすく書くだけでなく、相手に応じて書き分けているというのはすごいですね。

最後に、一番重要なポイントはタイミングだとしています。

ネタフルでも7月28日にプレスリリースが届いていたのですが、読むのが後回しになってしまっていました。

ここまできちんと分析されている方なので理由を書いてしまいますが、内容が分かりにくかったからなのです(すいません)。

「CSSEZ」というサイト名がCSSに関する何らかなのかなと思ったのですが、パッと見て概略が掴めなかったので「あとで読む」になってしまっていました。

少し時間ができたので実際に使ってみるとなかなか面白い。ので、紹介してみた、という流れです。アメリカでは多いですが、動画で使い方が解説されているのもポイントでした。

そんなこんなでリリース後の一週間で1万人以上の方に訪問していただき、1,000以上のリンクを獲得、リリース前60件だった「cssez」の検索結果は約10万件にまで増加しました。

大切なのは、この効果検証ですね。「課題」としてもまとめられていますので、そちらも読んでみて下さい。

企業のマーケティング担当者で、ブログマーケティングを検討している人には非常に参考になる内容なのではないかと思いました。

クチコミの基本は、

・ネタが良い

ですから、「CSSEZ」がたくさんの支持を集めたのも、それがあったればこそ、なのだと思います。

そして「良いネタ」の中からピックアップされるには、

・どうやって伝えるか

がポイントになると思うので、「CSSEZ」管理人さんも課題とされていますが、

個人でプレスリリースを送付する際は、できる限り送付する側が手間と時間を使い、受ける側を煩わせないようにすることが大切です

というところがぼくも大切だと思います。

個人でWebサービスを公開しているエネルギーのある人と有名ブロガーなどの発言力のある人が繋がる仕組みができることを心より願います。

遠くない将来に、サポートするサービスが登場するような予感もしますね。プレスリリースの書き方指南であったり、送信先指南であったり。

ブログの送信先は15サイトほどだったということなので、どこに送るか、ということが重要なのだということも実感しました。

クチコミの技術 広告に頼らない共感型マーケティング

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