真夏に屋外で開催されるイベントの手伝いをするため、暑さ・熱中症対策としてネックファンを購入したのが2022年。
2023年も手伝いすることになり、最高気温38度や39度に対抗するため、さらに強力なアイテムとして「ネッククーラー」を購入してみました。
冷蔵庫でも使用されるなど、冷えに関してはファンよりも格上のペルチェ素子の冷却プレートを搭載したモデルです。電力消費で熱を移動させる機能を持つため、送風ではなく冷却できるのが特長です。
本当に冷たいの? どのくらい冷たいの? 炎天下でも使用できるの? など、実際に試してみないと分からないことだらけだったのですが、10日間ほど試したレビューをまとめておこうと思います。
ネックファンとネッククーラー
2022年に購入したのは、ネックファンでした。手で持つタイプのファンを使用する人が増えましたが、あれを首掛けにしたと思ってください。
▼ネックファンが届いたので試してみた!涼しいの?涼しくないの?(2022年のレビュー)
ファンは単なる送風ですので、どうしても外気温に左右されます。暑いところでは熱めの風が吹いてきます。何もないよりは良いのですが。
そして2023年は、さらにペルチェ素子のた冷却プレートを搭載するモデルが、ぐんと安くなってきました。
2022年の時点でペルチェ素子搭載のネッククーラーを試した人からは「冷たい。しかしバッテリーの持ちが良くない(約1時間)」という話を聞いていました。また、価格も安くはありませんでした。
それが、2023年になってAmazonを確認したところ、価格も3,000円前後のものがありますし、バッテリー駆動時間も2時間半などとなっており、これは試してみると価値があるぞ、となりました。
そして、様々なネックファン、ネッククーラーを試しているきになるきの正田大将から「今年のコスパと使いやすさでのおすすめ一択です。冷却機能使うと2時間ぐらいですが少し外出するのには丁度いい」とおすすめされたモデルがこちらです。
▼2023年に主流になっているペルチェ素子で冷える冷却プレート搭載のネックファンが2,000円オフクーポンで2,980円になっていたので買ってみた(購入を検討した記事)
価格は記事執筆時は特選タイムセールで15%オフの4,233円、さらに1,000円オフクーポンがあり、実質3,233円で購入が可能です。
ちょっと特殊な形状をしていますが、実はこれにもちゃんと意味があるのでは、ということにも気づけた10日間でした。それではレビューをご覧ください!
ネッククーラーの外観
実際に購入したネッククーラーの外観から紹介します。「GANTZ」ぽいな‥‥と思ってみると、近未来のデバイス感がしてとても良いです。
外付けのファンがポコポコと2つ出っ張っており、一見すると特殊な形状をしているように見えます。髪の毛が長い人は巻き込まないよう注意してください。
ペルチェ素子で冷却されるプレートは2箇所です。これが首の後ろで冷えます。首の後ろの中心部の素材は柔らかく、装着時は大きめに開くようになっています。
電源ボタンを長押しで送風のスイッチオンです。電源オフも長押しです。雪アイコンのボタンを押すと、ペルチェ素子による冷却がスタートします。
入力電圧:5V/2A
定格消費電力:9W
電池容量:9,000mAh
充電にはUSB-Cを使用します。
ネッククーラーは冷えるのか?
確かに冷えるネッククーラー
多くの人が気になるであろう「ネッククーラーは冷えるのか?」ということに関していうと、これは冷えます。しかも「冷たい」と感じるくいには冷えます。
というのも、何人かに試して貰ったところ、みんな一様にその冷たさに驚いていました。当てると想定外の冷たさに「えっ!?」となる感じです。
届いた当初、エアコンの効いた部屋で試していたのですが、小一時間ほど使っていたところで、体の芯から寒くなりすぎて使用するのをやめました。
首を冷やしたことで、恐らく冷えた血液が身体を循環したのでは、と思いました。首元も触ると、とても冷たくなっていました。
サッカー観戦で試す
続いて、高校生の息子のサッカーの試合観戦のお供として使用してみました。気温は32度で、薄曇りのような天候でした。
うっすら頭上に木のある屋外(学校の敷地の外側)から、息子のサッカー観戦しながら試しました。まとめると以下のような感想です。
– 首元はずっと冷たい
– アイスノンを当ててる感じ
– そういえば汗を拭かなかった(顔に汗をかかなかった)
– 2時間45分でバッテリーは切れた
ずっと同じ場所に当てていると冷たさを感じなくなることがあるので、たまに少し動かしました。ただ、冷たさを感じなくなっても、触るとちゃんと首は冷たかったです。
完全なる猛暑の炎天下で試したところだと、冷却するパワーは弱まると思いました。人間も参ってしまうような過酷な環境では、ネッククーラーも対応できないようです。つばの広い帽子をかぶり、首元に日陰を作ると良いかもしれません。
夏のスポーツ観戦では、暑さ対策のアイテムとしては“あり”だと思いました。特に逃げ場のないような暑さの中で、首元がキュッと冷えるのは救われます。
旅行中に試す
旅行にもネッククーラーを持参して試してみました。気温30度を超えている環境で、首に装着したまま観光をしました。
この時に試したかったのは、歩いていると動いたり、落ちそうになったりするのでは、ということです。
ブラブラと歩きながらの観光であれば、特に問題はありませんでした。安定して装着することができました。
皮膚の表面温度を計る
皮膚の表面温度も計測してみました。外気温や体調などにも影響されると思いますので、参考値です。
これはネッククーラーを装着する前の値です。場所を確認するためにネッククーラーを一度装着し、そこから数分経過して計測したのですが、もしかすると通常より1〜2度低いかもしれません。
次に、ネッククーラー装着後、すぐに計測した皮膚の表面温度です。何度か試しましたが、概ね30.6〜30.7度でした。
表面温度はこのくらいですが、自分で触った感じや体感では、もっと冷たくなっているように感じます。アイスノンで冷やしていると思えば、このくらいなのかもしれません。
ネッククーラーを試した感想まとめ
体感温度は個人差があると思うのでなんとも説明するのが難しいところですが、間違いなくネックファンよりは明らかに冷たくて気持ちいいです。ネッククーラーの冷たさを知ってしまうと、もうネックファンには戻れません。
バッテリーはファンではなくペルチェ素子の冷却プレートに全振りして欲しいと思ったのですが、どうやら排熱も関係したりして、弱でもファンが回っているほうが良いようです。
ネッククーラーは身体全体を冷やすのではなく、あくまでも首元を冷やすものです。どこまでの冷感を求めるかにもよりますが、首の後ろを冷やし続けてるので、なんらかの熱中症対策にはなってるんじゃないかという気はします。
身体全体を冷やすなら、クールタイプの汗拭きペーパーのほうが即効性はあると思いますし、ネッククーラーは他の暑さ対策とうまく組み合わせていくのが吉だと思いました。
音に関しては、耳元でファンが回っているので自分にはウウウウと聞こえますが、外出時に弱であれば、他の人はほとんど聞こえないんじゃないかと思います。
あとは気になっているのは、
– 耐久性はどのくらいか(来年も使える?)
– バッテリー残量が分かりにくい
といったところでしょうか。
ぼくは2,980円で購入しましたが、3,000円前後でこの冷たさを得られるのなら、コストパフォーマンスに関しては悪くないと思いました。風呂上がりとかも最高に気持ちいいです。
以上、個人の感想レビューでしたが、ネッククーラーの購入を検討している人の参考になれば幸いです。