キャプテンホルモンの予約に導かれ、東中野にある串焼の名店「大成」にお邪魔してきました。大将ひとり、カウンター8席、BGMのない、静かなお店です。
結論からいうと、素晴らしい体験をさせて頂きました。料理はもちろん、居心地のいい空間。近所にあれば、カウンターの端に陣取り、落ち着いてグラスを傾けながらソリストしたい名店です。
厳粛かつ極上な雰囲気の中、ヱビスビールの生で乾杯させて頂きます。
しかし堅苦しい訳ではなく、どこか、背筋がピンと伸びるような良い雰囲気なのです。
壁に並ぶ日本酒や焼酎。大将ひとりで切り盛りしていることもあってか、飲み物は基本630円という値段付けになっています。
お通しの牛タン。一口食べて「いい店にきた‥‥」と分かりました。
お新香なども。
最初に登場せしは、お任せでお願いした刺盛です。ビューティフル。
塩またはポン酢で頂くのですが、ぼくは主に塩で。美味しかったのはチレにブレインズ、つまりは脳です。濃厚で白子のようでしたよ。
そして、瓶ビールに。
こちらももちろん、ヱビスビールです。
あとは怒濤の串焼の登場です。
レバー。
ハツにタン。
ここで気付いたのですが、これがそれぞれ1人前、つまり1本なのですね。串を外して、出てきています。
シロにつくね。つくねはコリコリ。そてしシロ。これは人生で1〜2位のうまさのシロでした。ふわりとろける。
同行した人はシングルモルト(ラフロイグのクオーターカスク)をストレートで飲むなどしていましたが、ぼくは楔という名の焼酎をロックで。
いや、実にシングルモルトが似合うカウンターでもある訳なのですよ。串焼をつまみながら、チビリチビリと。
ひとまずお願いしていたメニューが終了し、追加で何本か、ヒレとカシラをお願いしました。
肉々しいヒレ。
ジューシーなカシラ。うむ、うまい。
なお、串焼き5串盛り合わせは1,550円、1本で頼むと310円です。十分に安く感じます。刺身盛り合わせは1,680円。
ご主人は新宿・鳥茂で修行されたそうなのですが、そこが発祥というピーマンの肉詰めも頂きました。
これが、オリジナルの味なのですね。串焼だけれど、ピーマンの肉詰め。いいじゃあありませんか。
けっこうお腹はいっぱいだったのですが、せっかく東中野まで来たのだからと、〆に雑炊を頂きました。
出汁は鶏に豚で、濃厚なスープですが、胃に優しそうなホッとする薄味です。最後にちょうど良い量です。
これで一人あたり5,000円ほど。いい店でした。ふと思い出して、ついつい足が向いてしまう、そういうお店ではないでしょうか。
いちおう2階に座敷がありましたが、現在でも使われているのかは不明です。なにしろ、大将ひとりで切り盛りしているお店ですので。
超満足。ごちそうさまでした。
住所:東京都中野区東中野1-45-5