エキサイト、1曲150円からの音楽配信サービスを開始――年内に10万曲を提供だそうです。
エキサイトは、ポータルサイト「Excite」で、音楽配信サービス「Excite Music Store(エキサイトミュージックストア)」の提供を開始した。同社では既に音楽情報サービス「Excite Music(エキサイトミュージック)」を提供しており、新サービスはこれに追加される形になる。
なんだか、もの凄く唐突な感じがするのですが(笑)
サービス開始時には東芝EMI、コロムビアミュージックエンタテインメントの約1,100曲で、ワーナーミュージックジャパン、BMGファンハウス、K7などは現在交渉中で、今後も追加していく予定だそうです。6月中には約4万曲、年内には約10万曲をラインアップする予定とのこと。
気になるのは価格ですが、1曲150円からで、邦楽新譜が270円前後になるそうです。アルバム単位で購入することも可能で、1,500~2,000円程度になるそうで、これは嬉しいですね。課金は「エキサイトID」を利用したクレジットカード決済で、WebMoneyなどのプリペイドカードも対応予定。
BIGLOBE、DION、ODNといったISPに対し、エキサイトミュージックストアのサービスを提供する計画も進められており、エキサイトIDを持たないユーザーへの楽曲販売も目指す。
うおー、これは意欲的ですね。ISPとはいえ、ポータルとしては競合になる訳ですから。しかし、他社にとっても欲しいキラーコンテンツではないでしょうか、これは。Appleがアメリカからやってくる前に、どれだけのシェアを獲得できるか、というところがポイントになりそうです。
著作権管理方式はWMT(Windows Media Technology)で、WMA形式での配信を行うそうです。ポータブルプレーヤーで音楽を持ち出すことも意識していて、クリエイティブメディアのポータブルプレイヤー「NOMAD」シリーズ(Jukebox Zen/MuVo TX/MuVo2)および「MuVo Slim」シリーズが推奨品となっています。
おお、なんだか楽しみですね、今後が。しかし、MacユーザとしてはiTunes Music Storeが早く日本でも使えるようにならないかと切に願うわけです。
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ただ、OCNのユーザー層と音楽配信に親和性があるかといえば、少々疑問です。レコードショップを渋谷に出すのと新橋に出すのとでは違います。エキサイトミュージックに来ている層は、音楽を最もよく買う10代から20代前半が中心です。この差が大きいと思いますね。
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エキサイトは、この「Excite Music Store」と先日発表した「Game.excite」を有料コンテンツビジネスの柱としていく。従来からある Excite Music コーナーは、2003年4月から2004年3月で訪問者数を3倍超に伸ばしており、音楽ダウンロードサービス展開に向けて、良質の見込みユーザーがいると考えた。
楽曲データは、ビットレート128kbpsのWMA(Windows Media Audio)形式。著作権管理システムとして、マイクロソフトの音楽・映像技術「WMT(Windows Media Technology)」のデジタル著作権管理(DRM:Digital Rights Management)を採用し、ダウンロードしたWindowsパソコンで聞いたり、WMTのDRMに対応した携帯音楽プレーヤーで聞けるが、ほかのパソコンにコピーして再生することはできない。
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楽曲は5月20日に邦楽1,000曲、クラシックなどの楽曲100曲を用意。6月末には邦楽約1万曲と洋楽など3万曲、12月末には全体で約10万曲に拡大する予定。参加レーベルは今後も拡大予定であり、音楽ポータル「エキサイトミュージック」で関わりのあるレーベルにはすべて話を持ちかけているという。
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音楽配信は2年前から計画していましたが、著作権管理システム、レーベルとの交渉、課金インフラの整備などさまざまなハードルがあり、サービスインまでに時間がかかってしまいました。
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現在同社サイトには1週間に600万人のユニークユーザーが訪れるが、1年後にはそのうちの10~20%がこのMusic Storeを利用する、と予測した。また同社では、提携ISPからの購入分をのぞいて、年内に10万ダウンロード/月程度まで販売が増加することを狙う。