浦和レッズ・エジミウソン、カタールへ

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浦和レッズの背番号「9」エジミウソンに、カタールからアルガラファから正式なオファーが届いているそうです。

エジミウソンにカタールから正式オファー

今日のトレーニング後、柱谷GMは、カタールのクラブから問い合わせがあったエジミウソンについて「カタールのアルガラファから正式なオファーが届き、クラブ間で合意しました。エジミウソンは、近日中に、最終の契約交渉のためカタールに行くことになりました。それにより、今週末の名古屋戦には、帯同しないことになります」とメディアにコメントした。

先週から出ていた話ではありますが、ネタフルでもご紹介しておきます。

アビスパ福岡戦に途中出場し、決めたゴールが、エジミウソンの浦和レッズでのラストゴールになるようです。

「浦和というクラブは、サポーターが浦和、それがすべてを物語っています。素敵なサポーターたちのことは、しっかりと心にしまっておきたい」とエジミウソン。

浦和レッズの外国人FWには、エメルソンやワシントンなどの怪物級に、トゥットやマリッチらのように心に残る選手が多かった気がします。

そういうタレントたちの中で、コンスタントにゴールを決め、守備に奔走しても、優等生過ぎるのか、エジミウソンの評価は分かれるようなところがあった気がしています。

特に今シーズンは監督交代からなかなか調子が上がらず、本人も苦しい状況の中で闘ってきたのではないでしょうか。

ある意味では寝耳に水の今回の電撃移籍は、もしかすると少し前からクラブ間で準備されていたのかもしれません。今シーズンの成績に、海外からのオファーは届くのでしょうか。だとすれば、浦和レッズからの売り込みだったのでしょうか。

浦和レッズは赤字を計上していますから、思うように活躍できてない選手を高く“売れる”ことになれば、経営的には良いことでしょう。

エジミウソンの抜ける穴は小さくないと思います。そのあたり、フロントはどのように考えているのか。補強を検討しているのかいないのか。

耳障りのいい言葉だけでなく、本当のところをきちんと語って欲しいなと、最近は思います。ペトロヴィッチ監督のままで行くもよし。しかし、降格争いをしていることについて、どう考えているのか。

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ひょっとしたら、ワシントンやポンテがいればここまで低迷することはなかったかもしれない。もしかしたら、観客動員数の大幅な低下も食い止められたかもしれない。もちろん、スポーツの世界に”たられば”は禁物だ。たが、少なくとも浦和のフロント陣には、外国人選手に「お金じゃない。残りたい」と言わせるほどの魅力が浦和レッドダイヤモンズというクラブにはあるということを忘れてほしくない。

売られた…浦和・エジミウソンの移籍が合意

エジミウソンは2004年にJ1新潟に加入し、08年から浦和でプレーした。昨季までJ1で7年連続2桁得点をマークするなど、J1通算226試合で109点を奪った。

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「私は3年半、浦和のために休むことなく尽くしてきた。浦和に残ることが僕と家族の希望だったが、クラブが(カタールからの)オファーを受け入れた。僕は大事な選手ではなかったんだ」と悲しげに訴えた。

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エジミウソン カタール移籍決定…涙で別れのあいさつ

柱谷GMがクラブ間合意に達したことを明かし、エジミウソンは練習前に涙を流しながら別れのあいさつをした。26日にカタールに向かい、メディカルチェックを済ませてから正式契約する予定で、あす25日の名古屋戦はメンバー外となった。

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25日の名古屋戦には帯同せず、26日に家族と一緒に現地に渡り、メディカルチェックを受けた後、3年の契約を結ぶ。「(浦和とは)いつかACLで対戦する機会があればうれしい」と感謝した。柱谷GMも「クラブ間合意しました」と明かした。