アウェイ、広島の地でサンフレッチェ広島戦。ナビスコ杯決勝を120分間戦ったサンフレッチェ広島相手に有利という予想もありながら、先制するも、逆転負け。さすがのファイナリストでしたね。
これで浦和レッズは3連敗となりました。「監督交代」のノイズも強くなると思いますが、今は心を一つにして、残りのリーグ戦に集中したいところです。そこは、クラブにも後押しして欲しいところではあります。
2010年11月7日(日)13:05キックオフ・広島ビッグアーチ
試合結果
サンフレッチェ広島2-1(前半0-1)浦和レッズ
得点者:31分エジミウソン、51分李忠成(広島)、90+1分佐藤(広島)
入場者数:21,725人
育成しながら優勝争いをすることもできる、という意見があるのも最もだと思います。しかし浦和レッズは世代交代に失敗し、チームのコンセプトすらなく、金属疲労を起こしたように疲弊した状態になってしまっていました。
いまここで監督を含め体制を変更したら、ゼロに戻るとまでは言わないけれど、大事なモノを失うのは間違いないと思います。
何より、細貝の言葉に、それは現れているのではないでしょうか。「負けたのは選手に責任があると思います。特にキャプテンマークを巻いている僕には、みんなより責任があると思います」
監督のせいではない、と。それを、暗に伝えようとした細貝。
今の浦和レッズで重要なことは、監督と選手が同じ方向を向いていることです。選手たちがフィンケ監督を信じ、サッカーをすることを心から楽しいと感じていることだと思います。
2年間かけて築いたものを、ここで一旦リセットしてしまうのかどうか。フロントも、監督と選手と同じ方向を見つめ続けることができるのかどうか。
いま、チームの最大の課題はメンタルです。一度負けると、そこをなかなか脱することができなくなります。若い選手が多いですし、経験の浅い選手が先発しているのですから、当然のことかもしれません。
そんなチームへの特効薬は何より今、フロントがいち早く「来シーズンもこの体制で戦う」と力強く宣言することではないでしょうか?
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そして、私たち指導者たちもそうですし選手たちもそうです、同じように審判もミスをすることがあるでしょう。ですので、本当ならば私がここで指摘するのは避けたいのですが、今日ばかりははっきりと指摘します。サヌのシーンですが、これほどはっきりPKだというシ-ンは見たことがないようなものでした。そして、そのPKのシーン以外でも、私たちは2回、3回と決定的なシーンを作り出していましたし、本当ならばリードしなくてはいけない状況でした
浦和が微妙な判定に泣いた。同点の後半18分。ゴール至近距離で突破を仕掛けたMFサヌ(26)が相手に倒されたが、今村義主審のジャッジはCK。猛抗議も判定は変わらず、怒りのあまりにベンチを蹴ったナイチェル・コーチが退席処分に。
浦和DF堀之内聖(31)が「スクランブル先発」で奮闘した。スタメン濃厚だったDF山田暢久が前日練習で左足首を負傷。試合当日まで回復を待ったが出場できる状態ではなく、堀之内が昨年10月17日新潟戦以来、約1年ぶりに先発出場した。
指揮官は「審判もミスを犯すことはある。サヌのプレーはハッキリとPKだった」と険しい表情。クラブはJリーグに意見書を提出する方針を固めた。チームは終了間際の失点で痛恨の3連敗。ACL出場権を獲得できる3位以上は絶望的だ。
これで、残り5試合で3位・G大阪との勝ち点差は9にまで広がり、今季目標の3位は絶望的。来季の監督人事が注目される中、フィンケ監督は「契約について公の場でコメントしない」と語らず。橋本社長も「(監督については)11月末から話す」と明言しているが、現指揮官の来季続投の可能性はほぼゼロ。チームはこれから、新監督選びに着手することになりそうだ。
プレースタイルを熟知し合う相手だけに、やりにくかった様子。「ボランチにいてもプレッシャーが常にかかっていた」と、一枚上手だった広島の守備に脱帽していた。