ワールドカップによる中断期間の後、埼玉スタジアムで開催された最初のホームゲームとなりましたが、残念ながら良いところなしの0-1で敗戦となりました。
暑いという条件はどちらも同じで、どれだけ走り負けせずに最後まで戦うことができるか、という試合になるかと思ったのですが、広島にボールをうまくもたされた、つまり消耗させられた、という試合内容だったでしょうか。
ボールポゼッションを高めるところまでは狙い通りできているのですが、本当にゴールが遠い。サイドからのクロスに、ゴール前に飛び込む選手の数も増えましたが、精度が悪く簡単に跳ね返されてしまいます。
それでもハーフタイムの後は、良い動きができているようにも見えましたが、本当にそこだけで、その他は見るべきところは全くありませんでした。
ケガから復帰し、期待していた山田直輝思ったようには動けていないようです。山田直輝は大きなケガの後だけに、チームにフィットし本調子になるまではまだまだかかるでしょうか。
ロビーが控えに回り、先発となった柏木も、恐らく本人が最ももどかしい思いをしていると思いますが、他の選手との連携もあまりうまくいきませんでしたね。
暑い中での試合は続きます。なかなか自分たちの思い描くサッカーはできないかもしれません。今の状態が選手にも、サポーターにも自信喪失に繋がらないと良いのですが。
試合終了後は、サポーターから大きなブーイングが選手たちに向けられました。ホームでの戦いぶりとしては、確かに不甲斐ない残念なものでした。
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2010年7月24日(土)18:03キックオフ・埼玉スタジアム
試合結果
浦和レッズ0-1(前半0-0)サンフレッチェ広島
得点者:72分槙野(広島)
入場者数:37,470人
(今日、ポンテ選手を先発ではなく、ベンチに置いた理由は?)
「この質問に答えるのは、簡単です。前回のガンバ大阪戦で、いくつかのシーンで、私たちの選手が、最適な形での共同作業を、特に攻守の切り替えに関して、実践できていないところがありました。しかも私たちは、これから8日間で、3試合をこなさなくてはいけない状況です。ですので、選手たちをうまく回して、体力を温存しなくてはいけないということもあります。そういう意味で、今日、ポンテをベンチからスタートさせました。この判断によるデメリットはなかったと思います」
平川忠亮
「ある程度前半は僕らがコントロールできていました。決定的とまではいかなかったですが、いい形から達也のシュートが2回くらいありました。
どっちに転んでもおかしくなかった試合という印象が強いです。あそこの1本を決められてから、向こうは無理せず、いいようにやられました。あの1点が大きかったと思います。
(槙野の攻撃参加について、守り方は?)誰がどこに上がってくるからどう、というよりは、ゾーンでコンパクトに、入ってきた人をつかむということは今までやってきたこと。ただ、あの時間にぽっかりフリーにしてやられてしまうのが、今のうちのいけない部分なのかと思います。
初の右サイド起用で「実戦が初めてで、いまひとつ動き方が…。(相手に持ち味を)消されたわけではなくて、自分がいいプレーをできなかった」。広島ユースからの同期のDF槙野から点を取れず、逆に後半27分に決勝点を奪われる悔しい結果に終わった。
熱帯夜のピッチで走り疲れた浦和が、無残に敗れた。パスは回すが、最終ラインで集中して守る広島に空回り。「ボールも(相手に)持たされた。手詰まりだった」とMF山田直。
さらに、この日起用されなかった宇賀神や、韓国Kリーグの水原へ移籍した高原のコールが起こるなど、クラブへの不満とも受け取れる不穏なムードが漂った。
広島の下部組織で育ち、昨季までプレー。相手の特徴は十分に把握しているだけに、柏木は「広島にいいところを出されたわけでもない。自分個人ができなかった」と、もどかしそうだった。
「この試合は多くの投資をしたのに残念」とフィンケ監督は嘆いたが、自身は恐怖政治を敷き、23日にはFW高原の韓国・水原三星移籍決定。今夏だけで都築、堤、西沢と4選手がチームを去った。試合後はサポーターから高原コールが起こり、現体制への非難が響いた。
攻撃面のてこ入れも不発だった。今季リーグ戦全13試合で先発起用していたMFポンテをスタメンから外した。運動量が豊富なMF山田直を軸に攻撃を組み立てる戦略だったが、決定機を演出できなかった。リーグ4戦勝ちなしで、9位に後退。試合後、サポーター席からは韓国Kリーグ水原三星に移籍した「高原」のコールが沸き起こった。昨季は夏場の7連敗で優勝戦線から脱落。浦和が今年も試練の夏を迎えた。