浦和レッズOBの柱谷幸一氏が、GM(強化責任者)に就任することが発表されています。
信藤健仁氏がTDを務めていましたが、体調不良により休養しています。現在も定期的に検査、治療を受けているということです。
そのため、信藤健仁氏は12月末を持って退任し、後任に柱谷幸一氏が就任することが発表されています。
後任には、柱谷幸一氏が2010年1月1日付けで就任し、トップチームからユース・ジュニアユースまでを総合的に統括し、チームスタッフ、選手、クラブスタッフと十分なコミュニケーションを取りながら、チームづくりを行って参ります。
TDはトップチームを見ていましたが、柱谷幸一氏はGMということで、チーム全体を見る役回りということです。クラブ全体を見られることで、育成の面からも理想でしょう。
信藤健仁氏は次のようにコメントしています。
この度、このような形でチームを離れることとなり、私自身残念でなりません。同時に、関係者の方々にご迷惑、ご心配をおかけしましたことをお詫びいたします。
相当な思いと覚悟を持って臨んだ浦和レッズのTD職だと思うので、きっと本人としても不本意だったのではないかと思います。
ただ、聞くところによればサポーターが自宅に押し掛けるなど、それが本当かどうかわかりませんが、精神力がいる仕事だったのは間違いないでしょう。
残念ではありますが、お疲れさまでしたと言う他ありません。
新たにGMに就任する柱谷幸一氏は次のようにコメントしています。
浦和レッズでトップチームとアカデミーのマネージメントを担当することになりました。16年ぶりの古巣への復帰になりますが、これまでの経験を生かして全力で頑張りたいと思います。
個人的には浦和レッズでの現役時代も見ていますし、その後、モンテディオ山形などでの監督業も見ていますので、期待したいところです。
フィンケ監督してはGM的な人材は必要としていないと思っていたのですが、必ずしもそういう訳ではなかったのでしょうか。それとも、社長とフィンケ監督を繋ぐ役割を期待されているのでしょうか。
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信藤TDは2年契約だったが、柱谷氏は単年契約。TD職はトップチーム専任の役職だったが、柱谷氏は下部組織を含めて総合的に統括するためGMとなる。
浦和は今季からフィンケ監督と強化部門の信頼関係を構築できずに夏場の連敗で失速。信藤TDの体調が悪化した11月下旬以降、92~94年に浦和でプレーしたOBで、山形や京都監督時代にGMを兼任した柱谷氏と交渉を重ねていた。
今季就任した信藤TDは強化担当のキャリアがなく、戦力補強に苦戦。任期1年を残し事実上の解任となった。柱谷氏も山形、京都、栃木で監督経験はあるが、裏方の手腕は未知数。それでも橋本社長は「京都時代は強化やスカウトの仕事もしていたと認識している。サッカー界に精通した人物」と期待した。
強化部門は初めての経験だが、「これまでの経験を生かして全力で頑張りたいと思います」と意気込んだ。
元日本代表の柱谷氏は、Jリーグでは浦和と柏でプレー。引退後は山形や京都などで監督を務めた。「16年ぶりの古巣への復帰となるが、これまでの経験を生かして全力で頑張りたい」とコメントした。