トルコのサウジアラビア領事館に入ったのを最後に、サウジアラビアを批判していたアメリカ在住のサウジアラビア人ジャーナリストのジャマル・カショギ氏が行方不明になっている事件で、身につけていたApple Watchに注目が集まっているようです。
こんなツイートがありました。
サウジ人ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏失踪事件で、カショギ氏がイスタンブールのサウジ領事館に入って拘束され拷問、殺害されるまでの音声データが同氏が着用していたアップルウォッチを通じiPhone・クラウドストレージ iCloudに記録されていたと日刊紙Sabahが報道。
— deepthroat (@gloomynews) 2018年10月13日
ジャマル・カショギ氏が自身で操作したのか分かりませんが、身につけていたApple Watchが拘束、拷問、殺害された際の音声データを録音し、そのデータがiCloudに保存されていたと報じる新聞があったそうです。
この事件、どんな事件かというとサウジ皇太子の“命令”を米が傍受、ジャーナリスト失踪の全貌のように報じられています。
トルコで発生したサウジアラビア人ジャーナリストの謎の失踪事件は、同国を牛耳るムハンマド皇太子(33)が命じた作戦の一環だったことが米情報機関の傍受で濃厚になった。ジャーナリストはすでに殺害されたと見られており、トルコ政府系紙はサウジ暗殺チーム15人の顔写真まで掲載、王宮深く練られた陰謀事件の全貌が浮かび上がってきた。
サウジアラビア政府を厳しく批判していたジャマル・カショギ氏を、サウジアラビアのムハンマド皇太子が拘束することを指示していたというもの。映画のストーリーのようですが現実です。
同紙によると、サウジ政府を厳しく批判してきたカショギ氏はこの4カ月、皇太子に近い王室顧問からたびたび電話を受け、帰国すれば要職に就けると誘われていた。しかし、同氏はこのオファーが信用できないとして拒否していたという。もし、同氏が誘いに乗って帰国すれば、拘束する計画だった。
そんな中、ジャマル・カショギ氏がトルコにあるサウジアラビア領事館を訪れたところで行方不明となりました。そもそもの拘束の計画をアメリカの情報機関は傍受していたということのようです。
サウジ記者の失踪事件、Appleウォッチに注目集まるが手がかりにはならないかもしれないによると、警察当局がジャマル・カショギ氏の行方を探しているということです。
水曜日、ロイターはトルコ高官の話として、捜査当局はKhashoggiが総領事館に入るときに身につけていた黒いAppleウォッチを探している、と伝えた。Appleウォッチが収集したデータにより、Khashoggiの心拍などの健康データ、位置情報、その他手がかりを得られるのではないか、ということらしい。
セルラー対応のApple Watchと見られるものの、トルコではサポートされておらず、またiPhoneは領事館の外にあったことから、データがシンクしていた可能性はないのではないか、と伝えています。
既にApple Watchが破壊、廃棄されている可能性も高そうですが。