Webそのものがプラットフォームになる。次世代のWebの在り方「Web 2.0」という記事。
「Web 2.0」の「2.0」は、ソフトウェアのバージョン番号のような印象を受けますが、ちょっとニュアンスが違います。物事の次の世代はどうなっているかとか、どうあるべきだという議論を通じて生まれてきたものを体系的にまとめたものを、「○○ 2.0」と言ったりすることがあります。
伊藤直也氏の「アルファーギークのブックマーク」です。
最近「Web 2.0」という言葉を目にする機会が増えてきているのですが、なんとなく次世代のウェブではないか、というイメージを持っていたものの、具体的にどのようなものか分かっていませんでした。伊藤直也氏が「Web 2.0」に関して解説してくれているコラムなのですが、これがまた分かりやすいです。
一言で言うと「次世代のWebってどんな形なの?」という話を、テクノロジー方面から考えてみたまとめが「Web 2.0」だそうです。
伊藤直也氏は「Web 2.0」に必要な概念をまとめてくれています。
・ウェブがプラットフォームとして振舞うこと
FlickrやAmazonなどAPIを公開しているサービスが紹介されています。APIが公開されることでユーザがウェブをプラットフォームにして好みのアプリケーションを開発することができるようになります。
FlickrやAmazon.co.jpは、Webサービスを提供し、それらWebサービスによりユーザーを巻き込んで拡大しているという意味で、Web 2.0的なサイトなのです。
・Remixという考え方
これはなかなかイメージがしにくいかもしれませんが、「Webのコンテンツを自分好みに変えてしまおう」という「Content Remixing」という考え方だそうです。
Firefoxでは「Greasemonkey」というプラグインを利用し、例えばGoogleの検索結果にRSSフィードがあるサイトを表示するなどのカスタマイズを施すできるようになるそうです。
以上、「気に入らなければ自分で変えてしまえ!」として「Web 2.0」の側面が語られています。
こう聞くと「自分には関係ない」と思う人が多いかもしれませんが、しかし伊藤直也氏は書きます。「インターネットには、プログラマーが作った成果物をみんなで使うための流通基盤があります」
プログラマーが作った成果物を、われわれも利用できる基盤は整っているんです。あとはそれがどうやって多くの人の目に触れ、使い方が理解されていくか、というところなのでしょう。
ウェブがより便利になるのは嬉しいですし、そのまま使いたい人はそのまま使っていけば良くて、一方では便利な使い方もできてと、選択肢が増えていくのは良いことです。
「Web 2.0」というキーワードを、そっと覚えておきましょう。