生成AIの話をしばしば目にする昨今ですが、自分にはまだ少し距離のある話かな、と思っていました(ブログ執筆のアシスタント的に使うことはありましたが)。
しかし、ある“きっかけ”から、ロゴ生成AIでデザインを作成し、それをステッカーとして販売するという体験をしたので、AIから距離のある者の視点として、そのことをまとめておきます。
ぼくはデザイナーではありませんし、デザインに強いとも思っていません。ですから、非デザイナーの一般人がどのようにAIにロゴ作成を依頼し、できあがったロゴをどうやってステッカーとして販売したか、という話になっています。
「こんなステッカーが欲しいんだよな〜」という人には、簡単で真似しやすい話になっていると思います!
ステッカーを作ることにしたきっかけ
茅ヶ崎に住む友人が「クルマを洗車をしてもすぐに砂で汚れてしまう」という愚痴をこぼしていました。海の近くは風も強く吹くし、砂浜の砂も舞うのでしょう。
「それならばいっそ“砂まみれの茅ヶ崎”というステッカーでも貼って、洗車するのは諦めたらどうですか?」と、いま思うとかなり適当なアドバイスをしたのが始まりでした。
自分ではデザインもできないし、その時は全く持って現実的な話ではなかったのですが「LogoAI」というサービスを知って話が変わってきます。
「LogoAI」とは
「LogoAI」は、AIを使ってロゴを生成するサービスです。
使いたいテキストにカラーパレット、フォント、シンボルマークなどを選ぶだけで、AIが次々に新しいロゴを生成してくれます。
あら、もしかしたら、これを使ったら「砂まみれの茅ヶ崎」のロゴが簡単に作れるのでは? と思いました。
ただし、現時点では日本語が使えません。でも、そこは格好良く(?)「SUNA MAMIRE NO CHIGASAKI」とでもすれば良いか、と考えました。
「LogoAI」のロゴを販売しても良い?
「LogoAI」はデザインするのは無料ですが、ダウンロードして利用するのは有料です。プランによってBASIC 29ドル、PRO 59ドル、BRAND 99ドルとなっています。
念のため「LogoAI」のサポートに、購入したロゴを販売して良いか問い合わせたところ、これは問題ないとの返答でした。
続いて、とりあえずステッカーとして販売するなら、自分でアカウントを持っている「SUZURI」だと思ったので、こちらも問題がないか調べてみました。
ちょうど画像生成AIサービスで作成したデザインを利用してアイテム登録をすることはできますか?というのがあり、以下のような回答となっていました。
商用利用可能とのことであれば、グッズやデジタルコンテンツのアイテム説明欄へ許可済みである旨を記載いただくことで、SUZURIでのアイテム登録や販売が可能となります。
画像生成AIサービスの利用規約として、商用利用可能であれば「SUZURI」としては問題ないよ、とのこと(ただし許可済みであることは明記)。
ということで、自分がやろうとしていることは問題なさそうだったので「LogoAI」でステッカー用のデザインをしてみることにしました。
「LogoAI」でロゴデザインしてみた
それでは「LogoAI」を使い、実際にロゴデザインしている様子を紹介します。
ロゴを生成するだけならユーザー登録は必要ありませんので、興味のある人はぜひ試してみてください。
ロゴの名前とスローガンを入力します。
業種を選びます。これで雰囲気が変わってくるのだと思います。スキップすることもできます。ぼくは「Travel」を選びました。
ブランドに合うカラーパレットを選びます。海のイメージと思い、寒色系を選びました。スキップすることもできます。
考えている雰囲気にあわせてフォントを選びます。これが最も重要なセクションです。
「Generate」をクリックすると、ロゴの生成が開始します。
どんどん生成されます。
イメージと合致しなければ、さらにどんどんどんどん生成できます。
さすがAIです。とどまることを知りません。
上部のメニューに「Symbol」というのがあり、画像を追加することができます。茅ヶ崎というと烏帽子岩とのことだったので「rock」を検索し、それらしい“岩”を選びました。
今度は“烏帽子岩”が入ったロゴも混じって生成されます。
気に入ったロゴがあれば「LIKE」して保存しておくことができます。とりあえず「これはいいかも」と思ったものは「LIKE」としておくと良いでしょう。さらに作業を進めたいロゴがあれば「Edit」をします。
「LogoAI」でロゴデザインする方法
フォントを変えたり、色を変えたり、それこそ数百個のロゴを生成しました。どんどんロゴのアイデアは出てきますが、自分がイメージしたものをバチッと生成するのは難しいものだなぁ、と感じました。
保存していたロゴの一部です。
ステッカーとして印刷することを想定して、枠付きのものを多く選んでいました。
そんな中、これは良さそうだと思ったのがこちらのロゴです。
四角い枠がありつつ、ちょっと遊び心のあるフォント。片方の枠だけ色が塗られているのも良いです。
ここからプレビューを進めると、具体的な使用例などを提示してくれます。この機能がかなり良いと思いました。
色を変えた複数のパターン。
実際のグッズ展開。
具体的なロゴの展開を見て「ほうほうなるほど」と思いながら「Edit」機能を使い、さらに作り込んでいきます。
ここで新しい発見がありました。海だから寒色系が良いと頭から信じていたのですが、暖色系にしてみたら、これが予想外に良かったのです!
あらあら、なんだかネイチャー感もアップするではありませんか?
ということで、このロゴを採用することにしました。
「LogoAI」でロゴを購入する
ロゴを決定したら「Buy」から購入します。
プランはBASIC 29ドル、PRO 59ドル、BRAND 99ドルの3種類です。
PROを購入しようと思っていたのですが「SUZURI」によると、ステッカー用の画像サイズは630×630px以内で「画像の最大辺が630px程度だといい感じに仕上がります」とのことだったので、800x600pxのPNGがダウンロードできる「BASIC」を購入しました。
支払いはPayPalまたはクレジットカードです。
クレジットカードを選択したら、Google Payでの支払いも可能でした(Google PayにはJCBを登録しているのでJCBで購入できた)。
購入完了!
これで生成したロゴをダウンロードすることができます。ロゴをダウンロードしたら、準備は完了です。
「SUZURI」でステッカーを作る
「SUZURI」は画像をアップロードすると、注文が入るたびにオンデマンドで印刷してグッズを販売することができるサービスです。ぼくはもともと「謎記号グッズ」を販売するのに使用していました。
ステッカーは耐水性のあるもので、8cm x 8cmでプリントすることができます(屋外で使用すると経年劣化は早いと思いますが)。
ダウンロードしたPNG画像を「SUZURI」にアップロードし、ステッカーとして販売できるように調整します。
もちろんステッカー以外のグッズを作って販売することも可能です。ただし、ステッカー用の画像だと他のグッズには小さいです。
大きさをできるだけ大きくなるように調整。
これで販売開始しました!
どのようにステッカーが販売されているかは↓からチェックしてみてください。
▼砂まみれの茅ヶ崎 / コグレ|謎記号グッズ ( netafull )のステッカー通販 ∞ SUZURI(スズリ)
生成AIでステッカーを作ってみた話まとめ
以上、生成AIの手を借りて、自分が作ってみたかった「SUNA MAMIRE NO CHIGASAKI(砂まみれの茅ヶ崎)」ステッカーを作ってみたというお話でした。
「LogoAI」がじゃんじゃんロゴを生成してくれるのは良いのですが、なかなか自分の思うものにたどり着かず、いちばん時間がかかったのはそこでした。
もしすんなりと欲しいロゴにたどり着いたとすれば、1時間とかからずにステッカーへの販売にはこぎつけられると思います。
「LogoAI」はデザインの自由度は高くないと思うので、そこは万能ではないと思います。でも、技術に明るくなくても手軽に使えて、それを利用した商品の販売までたどり着けるのはなかなか面白いと思いました。
「SUZURI」でステッカーを販売し、自分で購入すれば自分用のステッカーが簡単に入手できます。
興味を持った人は、ぜひ「LogoAI」を試してみて下さい。
ロゴを購入するときにクーポンコード「netafull」を入れると30%割引になるのでお試ししやすいですよ!