たびたび巻き起こるネットの炎上。いったい、どんな人が参加しているのでしょうか? 国際大学グローバル・コミュニケーション・センターの山口真一助教が統計的な分析をしています。子供があって裕福な人ほど…「炎上」参加者はこんな人という記事になっていました。
その実情を推測させる統計的な分析を、国際大学グローバル・コミュニケーション・センターの山口真一助教(29)がまとめた。年収が高いほど炎上行為に参加する確率が高まる−−など、従来、想定されてきた炎上参加者のイメージとは異なる「意外」な結果となっている。
「従来、想定されてきた炎上参加者のイメージとは異なる」ということですが、炎上を扱った書籍では従来は「炎上に参加しているのは貧しい人が多い」と言われていたのだとか。だとすると、今回の分析結果は真逆となります。
Twitterなどの投稿から若い人が炎上しているケースが多いとは思いますが、実際に炎上を煽っている人は違うところにいる、と。
調査会社マイボイスコム社のインターネットモニターに実施した「インターネットの利用に関するアンケート」のデータを利用して、「計量経済学」と呼ばれる手法を用いたモデルを作成し、「性別」「世帯年収」などの属性ごとに、それぞれの炎上行為に参加する確率がどうなるかを調べた。
この分析から分かったことは、
・子供がいるとそうでない親より炎上に参加しやすい
・年収が高くなるほど炎上に参加しやすい
・学歴や住んでいる場所は関係ない
といったことだったそうです。
「子育て関連や安全保障関連の話題は、子持ちの親の方が関心が高いため」炎上に参加する確率が高くなるのは確かにそうだとは思いますが、見る人によっては安全地帯から炎上を煽っている‥‥という風にも感じられたりするでしょうか。
子供ができると、何が正しいのか、何が正しくないのかといった、それまであまり意識してこなかったことを考える機会は増え、問題意識を持たざるをえないでしょうし、お金があって余裕があればそういうことに首を突っ込むことも増えると思われるので、そういうことがも関係しているのかもしれません。
炎上に火を点ける人と、燃料を投下する人、周りで炎上にワイワイ参加している人では、それぞれまた属性が違う気もします。