「UPQ(アップキュー)」という、新しい家電ブランドが誕生しました。イヤフォン、スピーカー、イス、スーツケースなど、既存の家電に独自の味付けを施し、なおかつ低価格で提供するという野心的なブランドです。個人的にLTE対応のSIMフリースマートフォンに興味があったので、ブロガー向けの発表会に参加してきました。
「UPQ」とは?
「UPQ」は元カシオの中澤優子社長が立ち上げた家電ブランドです。既にある家電に独自の味付けをすることで、オリジナルのブランドを展開していきます。今回は「blue x green」がコンセプトカラーになっていますが、これは季節に応じて新しいカラーが投入されるとのことでした。
コンセプトは「スペック以外にも”語れる”遊び心を詰め込んだ、いつ手に取っても満足してもらえる家具・家電を」とのことです。
わずか2ヶ月で17種24製品を投入したそうですが、業務委託を受けた家電ベンチャーのCEREVOが、アドバイスや商品の選定などをサポートしているようです。中澤優子社長の思いも熱かったですが、イヤフォンやスタビライザーについて語る岩佐社長も熱かった!
中澤優子社長はカフェオーナーでもあるそうで、この日は手作りのタコライスが振舞われていました。御徒町にある「CAFE by PREGO」がその店で、パンケーキが評判のようです。
様々な商品がこの日から発売開始となったのですが、個人的に気になったのはSIMフリースマートフォンです。
「UPQ Phone A01」
「UPQ Phone A01」という名前のスマートフォンで、LTE対応のSIMロックフリースマートフォンです。驚くのは、その価格です。14,500円。大丈夫なんですか、と思わずこちらが心配になってしまうような値付けなのですが、大丈夫なのだそうです。
これが本当に14,500円? 思わず、そう言いたくなるデザイン、質感のスマートフォンです。
手にしてみたところ、非常に軽く、質感も悪くありません。低価格のSIMフリースマートフォンだと、どうしてもデザインなどで諦めないといけない部分もあったのですが「UPQ Phone A01」はそんなことはありませんでした。
バックパネルと本体色の組み合わせで3種類のモデルが投入されているのですが、個人的にはホワイトが良いと思いました。
前面。
背面。
女性が持っていても良さそうですし、価格、サイズ的にも子ども用にスマートフォンを検討しているならば、十分に選択肢になると思います。また、海外旅行用にSIMロックフリースマートフォンを検討している人にもオススメできます。
気になるスペックは次の通りです。
搭載しているOSはAndroid 5.1、液晶は4.5インチ(854 x 480)、バッテリーは1,800mAh、デュアルSIM、CPUはQuad-Core 1.5GHz、カメラはフロントが500万画素、リアが200万画素です(カメラの表記はフロントとリアが逆?)。
対応する周波数はLTE(700/800/1800/2100MHz)、3G(800/2100MHz)、GSM(850/900/1800/1900MHz)となっています。MVNOであればドコモ系のSIMを使う人が多いと思いますが、LTEは全て対応している周波数です(800MHzがプラチナバンド)。
全体の外観を写真で紹介します。
下部。
上部にイヤフォン端子とmicroUSBがあります。珍しい仕様です。
右側に電源ボタン。
左側にボリュームボタン。
起動したところ。ネットに繋がっていなかったのでウェブブラウジングなどの感触は分かりませんが、ゲームなどの重い作業をさない限りは、普通に使えるのではないでしょうか。
通常、いわゆる戻るボタンが左についているのが一般的なAndroid端末だと思っていたのですが「UPQ Phone A01」は逆になっていました。
コンセプトカラーの「blue x green」も良いですね。
元になっているのは、GWIのメーカーのスマートフォンとのことでした。調べてみると、このあたりのモデルでしょうか。
カメラの画質が価格なりだったしますので、iPhoneなどを使っている人が乗り換えてメインマシンとするには少し厳しい面があるかもしれませんが、サブの端末として持つならばありだと思いますし、SIMカードをいろいろと試す端末として、自分でも欲しいと思ってしまいました。
それにしても、DMM.make AKIBAが誕生したことで、ネットワークが生まれ、こうして小さな家電メーカーが立ち上がる時代になったのですねぇ。「UPQ」の製品は「DMM.make STORE」が購入することが可能です。
追記:新家電ブランドUPQ「UPQ Phone A01」通話に関する技適認証を受けていない?という記事を書きました。