関西以外の人には理解し難い関西弁ランキングというのがありまして、その1位は「モータープール」でした。確かに関東では聞かないキーワード。コインパーキングかな? と思ったのですが、調べてみると、どうもそれとも違うよう。
日本全国の方言の中でも、親しみやすくユーモアと勢いが感じられる関西弁。「あほちゃう」「せやねん」「いてまえ」などは有名ですが、関西以外の人には伝わりにくいものも多数。
関西以外の人には理解し難い関西弁ランキング
ちなみにトップ5はこんな感じになっております。
1位 モータープール
2位 一丁噛み、いっちょかみ
3位 テレコ
4位 いちびり
5位 ほたえる
「いっちょかみ」や「テレコ」というのは、むしろ関西弁なのですか? 普通に関東の会話の中でも使うのですが。
ちなみに「いっちょかみ」は「何にでも首を突っ込むこと」そして「テレコ」は「あべこべ」みたいな意味で使われますよね。
ちょっと理解するのが難しい概念が「いちびり」で、何度か関西出身の人に説明してもらいましたが、よく分からないところがあるのですよね。「お調子者」という意味なのですが。
「ふざけて騒ぐ」の「ほたえる」は初めて聞きました。
さて「モータープール」とは
「モータープール」は「コインパーキング」かなと思って調べたのですが、よくよく考えると「コインパーキング」という業態が登場する以前からの言葉のようで、単に駐車場とか、月極駐車場のことを「モータープール」と呼ぶようですね。
駐車場 – Wikipediaによると次のように説明されていました。
大阪府を始めとする西日本および中部地方の一部では、民間駐車場のことを「モータープール」と呼ぶが、原語の「motor pool」に駐車場の意味はない。Motorpoolはアメリカ軍の車両部隊や官庁の公用車の待機所または部隊自体を指す言葉で、現在でも米軍施設や自衛隊では用いられており、日本各地に存在する。
直訳すると、クルマを貯めておくところ、みたいなニュアンスなのでしょうかね。
さらに調べるともっと関西 「モータープール」知ってますか(とことんサーチ)という記事もありました。
梅花女子大学の米川明彦教授(62)によると、モータープールはもともと戦後の東京で米国の進駐軍が車置き場として使った用語だという。米川さんの地図資料では戦後の東京駅前にはモータープールの表記がたくさんあった。東京では米軍のイメージが強く多用されなかったようだ。
かつては東京にも「モータープール」があったものの、広まらなかったようです。その後、大阪で「モータープール」は広がりました。
最近は「モータープール」も「コインパーキング」に衣替えしているところが増えてきているようです。