姉さん、事態が動きました。Yahoo!ニュースがステルスマーケティング、いわゆるステマに対する考え方を「編集コンテンツと誤認させて広告を届ける行為(ステルスマーケティング、いわゆるステマ)に対する考え」というブログの記事で表明しました。Yahoo!ニュースでは、ステルスマーケティングを「積極的に排除し、撲滅したい」と考えているそうです。
報道によると、一部のニュースメディアにおいて、広告であることを隠し、編集コンテンツと誤認させて広告を届けるような行為が行われているということです。「ノンクレジットのネイティブ広告」「ノンクレジットのタイアップ記事」などと呼ばれることもあるようですが、読者を裏切るステルスマーケティング(いわゆる「ステマ」)の一種であり、優良誤認として景品表示法違反に問われる可能性もある悪質な行為です。
Yahoo!ニュースでは、広告表記の有無に関わらず、記事広告やタイアップ記事の配信は従来から禁止していたそうです。それは、Yahoo!ニュースとしての信頼を損なうからです。当たり前ですね。
これまでも「残念ながら違反が認められた場合には、速やかに契約を解除」してきたそうですが、損害や信頼回復のための「費用の請求、その他法的措置を含む厳正な対処を行います」と宣言しています。静かに怒っている雰囲気でしょうか。
【追記】「Yahoo!ニュース」からステマ記事排除へ、悪質事業者には法的措置も–ヤフー声明によると「今回声明を出したタイミングとは無関係」としながらも「マイナビニュース」「マイナビウーマン」「モデルプレス」と契約解除したことを明らかにしています。ステマと関係はないということですが、これは各社にとっては重大な事態ですね。
もともと記事タイトルにPR表記がなく、PRとタグ付けされているとか、小さくPRと書かれているとか、記事が配信されてしまうと編集コンテンツなのか記事広告なのか分からなくなってしまう記事というのは存在していました。
一部のニュースメディアがYahoo!ニュースに対してノンクレジットの広告記事を配信している可能性があることは、日経デジタルマーケティングが、特集「ノンクレジット広告を望みますか?」で6月に報じていた。
こういったこともあり、ヤフーとしては本格的にステルスマーケティング撲滅に動き始めたのでしょう。「ヤフーニュースにも配信されますから」ということを売りにしている業者もいたでしょうね、間違いなく。